う〜む、これはと、考えさせられる映画 :A FEW GOOD MEN  ア・フュー・グッドメン

2003年12月20日

coverキューバの米海軍基地で海兵隊員サンティアゴが殺される事件が起きた。犯人は同部隊のダウニー一等兵とドーソン兵長で、検察官ロス大尉に殺人罪で起訴された。しかし事件の背景にコードRの存在を知った法務総監は、被告の弁護のため、ハーバード出身で法廷経験はないが父親が優秀な弁護士だったキャフィー中尉を任命し…。

ロブ・ライナー監督、トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン、デミ・ムーア他。大物俳優がたくさん出ています。コードRとは、規律を乱す者への暗黙の制裁だそうです。軍内のイジメですね。法廷物は難しいですが、面白いです。「I want the truth!」「You can't hundle the truth.」が頭に残ってます。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :A MIGHTY HEART  マイティ・ハート─愛と絆─

2007年12月13日

cover2002年、パキスタンのカラチ。ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パールは、妊娠5ヶ月の妻マリアンヌとディナーの約束をした後、帰国前の最後の取材に出掛けた。しかし、約束の時間になっても夫は帰らず、携帯電話も通じない。マリアンヌと友人たち、地元警察などによる捜索が始まる。数日後、誘拐され人質となったダニエルの写真が送られてきて…。

ブラッド・ピット製作、アンジョリーナ・ジョリー主演で話題の、実際に起きた事件の映画化です。映画というよりもドキュメンタリーに近く、盛り上げるような作り込みをしていない分、臨場感はたっぷり。感動で涙ぽろぽろ、というのではなく、ひたすら重い現実に胸がおしつぶされそうになります。マリアンヌという女性の強さに心打たれました。ピットは最初、前妻をマリアンヌ役に考えていたそうですが、アンジーになって本当に良かったと思います。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :A SIMPLE PLAN  シンプル・プラン

2008年2月28日

coverアメリカの雪深い田舎町。身重の妻がいるハンクは、失業中で独身の兄ジェイコブとその友人ルーと共に父親の墓を訪れた。そしてその帰り道、偶然入った森の中で雪に埋もれたセスナ機を発見。機内にはパイロットの死体と、440万ドルの大金があった。ジェイコブとルーは犯罪絡みに違いないから着服しようと言い、最初は反対したハンクも最終的には同意し、彼がお金を保管することになった。妻のサラも出産後の生活を考え、このシンプル・プランに積極的に関わるようになる。彼女の提案で、ジェイコブと共に金の一部を戻しに向かったハンクは、ふとしたことから近隣の老人ドワイトを殺してしまい、事故死に見せかける工作をした…。

サム・ライミ監督、ビル・パクストン、ビリー・ボブ・ソーントン、ブリジット・フォンダ。公開当時、観逃してずっと観たいと思っていたのを、ようやく観ました。雪山、大金、嘘の塗り重ねで取り返しのつかないことに…と聞くと、どうしても『ファーゴ』を思い出しますね。あれほどのインパクトさはありませんが、これも切なく、虚しい話となっています。犯罪の影に女あり?サラの顔が悪魔に見えました…主人公ハンクの愚かなことよ。素晴らしかったのはジェイコブの存在。彼がこの映画に深みを与えてくれていると思いました。原作とはラストが違うということで、原作も読んでみたくなりました。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :A TALE OF TWO SISTERS  箪笥

2010年1月30日

cover父に連れられ、ソウル郊外の一軒家に帰ってきたスミとスヨンの姉妹。2人を出迎えたのは、父の再婚相手である継母のウンジュ、彼女の笑顔にはどこか冷ややかなものがあった。そんなウンジュをスミは毛嫌いし、大人しいスヨンは恐れるようになる。そして奇妙な現象がこの家で立て続けて起こる。スヨンは何者かの気配を感じ、スミは亡き母の幽霊という悪夢を見る。ウンジュは情緒不安定になり薬を常用、スミはスヨンを守ろうとウンジュへの憎悪を募らせる。父はそれをただ傍観している。ある日、ウンジュはスヨンを箪笥の中に閉じ込めて折檻、スミは父に助けを求めるが...。

キム・ジウン監督。イム・スジョン主演、ムン・グニョン、ヨム・ジョンア、キム・ガプス。姉妹が継母によって殺されて怨霊になるという韓国の古典怪奇談「薔花紅蓮伝」がベースとなっている韓国映画。
リメイクされた『ゲスト』を先に観ていたので、オチはこうだぞ、と思いながら観始めたら、冒頭から覆されました。あれ、ちょっと設定が違う?不気味なシーンが多く、途中で音がいきなり大きくなって驚かされたりしました。種明かしのシーンは秀逸でしたが、その後の展開は、まだやるのか、とちょっと飽きました。先にリメイクを観ていたせいだと思います。
全体的によく出来ていたのですが、観終わってからいくつか疑問点が。ウンジュはスヨンを見捨てたんですかね?あんな大きな音がしたのに、他の誰も見に行かないって変ですよね。それともあのウンジュも想像の存在ですか。弟の奥さんが見たというシンクの下の幽霊は何だったんでしょう?本物のスヨンの幽霊?あの家には幽霊もいたってことですかね、うーむ。
リメイクの方はかなりスッキリした作りで納得だったのですが、こちらはいろいろ後で考えさせられました。謎が多い方が後を引きますから、こういうのもまた面白いかも知れません。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :A.I. ARTIFICIAL INTELLIGENCE  A.I.

2003年12月 6日

cover地球温暖化により氷河が溶け、多くの年が水没した未来。ヘンリーとモニカ夫妻は、不治の病で冷凍保存されている息子の代わりに、永遠に愛し続けるようプログラムされたデイビッドというロボチャイルドを引き取る。しかしモニカとの心が通じ合い始めたのも束の間、実の息子が最新の医学の治療に成功し、デイビッドは捨てられてしまう。リアル(人間)になって母親に愛されたいと願いながら、デイビッドは旅を続ける…。

スタンリー・キューブリックが生前温めていた企画を、スピルバーグが監督・脚本、ハーレイ・ジョエル・オスメント主演。泣きました、でもキャラに感情移入したというよりも、その設定に泣けたというか…。インプットされた愛、その愛は本物ではないかも知れないけれど、想いは本物。脚本やキャラ設定に多々疑問もあるのですが、観終わった後もずっと後を引く映画です。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :ALIVE  生きてこそ

2003年12月 6日

cover1972年。真冬の雪山、アンデス山脈に飛行機が墜落。乗っていたのは、ウルグアイの学生ラグビーチーム達。生き残ったメンバー33名はお互いに助け合いながら救助を待つが、無情にも捜索は打ち切られてしまった。弱い者、怪我した者から亡くなっていき、やがて食料もつき、生き残るために彼らが考えたのは…。

フランク・マーシャル監督、イーサン・ホーク、ヴィンセント・スパーノ、ジョッシュ・ハミルトン他の実話を基にした映画です。公開時に試写会で観たのですが、今回改めてビデオで観てみました。人肉を食べる是非が話題になりましたが、それよりも生命力の強さに感動、です。いろいろと考えることの多い映画です。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :AMERICAN BEAUTY  アメリカン・ビューティ

2003年12月 6日

cover郊外の住宅地に一戸建てマイホームを持つ出版社に勤めるレスターには、不動産販売の仕事をしている妻キャロリンと、高校生の娘ジェーンがいる。一見幸せそうだが、娘は父親を汚いものでも見るような目で見、妻との愛情もないし、実は自分もリストラ寸前。そんなレスターが変わったのは、娘の友だちアンジェラと出会ってからだった…。

ケヴィン・スペイシー出演。これを面白いと思えるか、思えないかは、人によって分かれると思います。私は前者でした。自分を笑うようで辛い…かなり辛辣なコメディと言えるでしょう。個々の価値観の違いが明確で、いろいろ考えさせられます。特筆すべきはやはりスペイシーの演技力。いい顔してます、いろんな意味で。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :AMERICAN HISTORY X  アメリカン・ヒストリーX

2007年9月25日

coverカリフォルニア州ヴェニス・ビーチ。黒人に父親を殺されたのをきっかけに白人至上主義となったデレクは、自宅を襲った黒人の車泥棒2人を殺害した罪で服役、3年後の今日、出所してきた。その日、デレクを崇拝する高校生で弟のダニーは、黒人のスウィーニー校長から兄弟をテーマにしたエッセイを書くように言われる。白人至上主義に傾倒していたダニーは、兄との再会を喜ぶが、デレクはまるで別人のようになっていた。いったい刑務所で何があったのか…。

トニー・ケイ監督、エドワード・ノートン主演 、エドワード・ファーロング他。ジャケットを見てずっと観るのを躊躇っていた、でもいつか観なくてはと思っていた映画です。見終わって一言、ノートン、凄すぎです。彼の演技は鳥肌物で、これだけでも観る価値のある映画だと思いました。危うい感じのファーロングも良かったです、彼、ドラッグやアルコールに溺れなかったら、今頃かなりの人気を得ていたのではないでしょうか。ストーリーはアメリカの人種差別をテーマにした物で、かなり観ていて辛かったです。「今までそうやって人を憎んできたことで、自分は幸せになったのか」といった問いかけは、実に重い物でした。回想シーンは白黒という演出も良かったです。それにしてもノートンの演技は素晴らしい…これでアカデミー賞を取れないなんて…。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :AN AMERICAN CRIME  アメリカン・クライム

2009年9月19日

cover1965年、インディアナ。シルビアとジェニーの姉妹は、巡業カーニバルで働く両親から、6人の子どもを持つガートルードというシングルマザーの家に、週20ドルで預けられることになった。最初はその家の子ども達と仲良くやっていたが、チェックの送付が遅れたことをきっかけに、ガートルードは折檻を行うようになる。さらにガートルードの娘、ポーラが自分の妊娠で不倫相手に振られたはらいせに、シルビアが悪い噂を流していると嘘を吐き、それから躾という名の折檻、虐待は激しくなっていく。地下室に監禁し、子ども達にも虐待を要求。罪の意識を感じなくなった子ども達は、仲間を連れてきて、面白がってシルビアを殴り、煙草の火を押しつけ...。

トミー・オヘイヴァー監督、エレン・ペイジ主演、キャサリン・キーナー、ジェイムズ・フランコ、ブラッドリー・ウィットフォード、ヘイリー・マクファーランド。実際にあった事件の映画化。
テンション下がると聞いていましたが、本当に下がりました。でも観なければ良かった、というのではなく、自分が無力で助けてあげられなかった(事件当時、生まれてもいないので当然無理なんですが、それでも)という意味での、落ち込みです。何とかして逃げ出せなかったのか、もし妹が警察に走ったら、親が一度でも様子を見に来ていたら、通報する近所の人がいたら、そんなもしをたくさん考えました。
このお話で怖いのは、こんなにたくさんの人が関係していたのに、誰も虐待に疑問を持たず、麻痺していたことです。姉妹も、何故こうなる前に逃げ出せなかったのか...子どもはこんな状況でも大人(親代わり)の保護を必要としてしまうのか。ガートルードをあそこまで追いやった状況説明も映画ではありましたが、全て自業自得、ましてシルビアには何の落ち度もありません。なのに...切ないです、とても切ないです。
実際にあった事件についても調べましたが、映画以上に悲惨でした。「インディアナ 少女虐待事件」で調べると、いろいろ出てきます。シルビアの写真も見ましたが、本当に可愛い少女でした。
ラストに挿入されたシーンに、製作者のシルビアに対する優しい想いを感じました。本当にこうなれたら良かったのに。気持ちはきっと両親の元へ飛んでいたのでしょうね。せめてシルビアが安らかに眠っていることを願います。

う〜む、これはと、考えさせられる映画 :AN INCOVENIENT TRUTH  不都合な真実

2007年2月 6日

cover元アメリカ合衆国副大統領であるアル・ゴア氏が、地球温暖化問題について豊富なデータ、写真、ムービーを使いながら、時にはユーモアも交えて語るスライド講演の様子と氏の半生記…。

デイビス・グッゲンハイム監督、アル・ゴア主演のドキュメンタリー映画。近年の異常気象を肌で感じ、地球は大丈夫だろうかと思っている人は多いと思います。この映画を出来るだけ多くの人に見て貰いたいです。私は夫と、娘の将来を憂い、何が出来るかを話し合いました。目を背けてはいられない時期に来ていると思います。アカデミー賞の最優秀長編ドキュメンタリー賞と最優秀歌曲賞を受賞。

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