一般受けはしにくいかな?な映画 :37・2 LE MATIN L'INTEGRALE  ベティ・ブルー インテグラル

2003年12月 7日

coverウェイトレスをしていた奔放な19歳のベティは、ペンキ屋の35歳の男、ゾルグと激しい恋に落ち、彼のところに転がり込んできた。しかしゾルグの雇い主と上手く行かない。そんな時、ゾルグの書いた小説を見付け、彼に小説家になるよう説得する。ついに雇い主と喧嘩してパリに移った2人は、友人の家に住ませてもらいながら、ベティは彼の小説を出版社に送り続けるが、うまく行かない。一方、ゾルグは友人の彼氏の実家のピアノ屋を2人で引き継ぐ。そんな時、ベティは妊娠したと喜ぶが、それが違うと分かり、彼女は徐々に狂い、自分の目をくり貫くまでになってしまう。ようやく小説が売れることになったゾルグは、病院で廃人のようになったベティを…。

ジャン=ジャック・ベネックス監督、ベアトリス・ダル、ジャン=ユーグ・アングラード。いきなりのセックスシーン。ゾルグは、実に普通の男性で、ベティを支えようと必死なのが、よく分かりました。もう少し早く、小説が売れていれば、ベティも狂わずに済んだのに…切ない映画です。

一般受けはしにくいかな?な映画 :A CLOCKWORK ORANGE  時計じかけのオレンジ

2003年12月 7日

cover近未来のイギリス。15歳のアレックスは夜になると街に繰り出し、仲間と暴力やレイプを繰り返していた。ある時は郊外の作家アレクサンダーの家に入り込み、主人の前で奥さんを陵辱した。しかしついに彼は刑務所に入れられる。政府は凶悪な犯罪者の人格を改造するルドビコ式心療法なる洗脳をアレックスに施し、暴力やセックスに吐き気がする体にされ、外へ出された…。

スタンリー・キューブリック監督、マルコム・マクドウェル、パトリック・マギー。最初に原作を読んでいたのですが、映画はさらに強烈でした。犯罪を起こさせないように治療するのは、罪ではないのか。アレックスの人格は何なのか。考えさせられます。

一般受けはしにくいかな?な映画 :A DANGEROUS METHOD  ア・デンジャラス・メソッド

2012年4月24日

第一次世界大戦前、スイス。駆け出しの精神科医カール・ユングの元に、馬車の中で拘束され泣き叫んでいる患者、ザビーナ・シュピールラインがやってきた。ユングは言葉のやり取りから、彼女の心の病となる原因を探ろうとする。そして彼女が幼少の頃から父親に虐待を受け、そして同時に快感を得ていたことを知る。数年後、ザビーナは大学で精神分析学を学ぶようになり、ユングとの交流も続いていた。またユングはオーストリアでジークムント・フロイトと会い、親交を深めていた。ある日、ザビーナはユングとの性的交渉を要求、迷っていたユングもそれに応ずることにより...。

デヴィッド・クローネンバーグ監督。ミヒャエル・ファスベンダー、キーラ・ナイトレイ、ヴィゴ・モーテンセン。
冒頭、キーラ・ナイトレイの演技に衝撃を受けました。こんな人がいたら、そりゃ周りは退くでしょうねえ。捨て身の演技です、素晴らしい。ユングとフロイト、名前だけでどういう人達かよく知らなかったのですが、プライベートまでよく分かって面白かったです。お金持ちユング、目の前にこういう人がいたら、友人になりたくないなと思いました。悪い人ではないと思いますが、苦手です。フロイトは良い人ですね。実在し、著名な2人の多大な影響を与えたというザビーナ、実に興味深い女性だと思い、その後を検索して見てみたら、本当に激動の人生を生きた方でした。

一般受けはしにくいかな?な映画 :A HISTORY OF VIOLENCE   ヒストリー・オブ・バイオレンス

2006年4月25日

coverインディアナ州の田舎町でトム・ストールは、妻と2人の子ども達と静かで幸せな生活を送っていた。しかしある日、トムの経営する食堂に2人組の強盗が現れた。仲間や客を守るため、一瞬の隙をついて銃を奪い取り、2人を射殺。トムはヒーローとして全米のメディアに注目されてしまう。そして数日後、トムの店に怪しい男達が訪れた。彼はトムをジョーイと呼び、家族に付きまとい、人殺しが何故上手いのか夫に訊いてみろと妻に言う…。

デイヴィッド・クローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート出演。エログロのきつい監督なので、暴力シーンはどんなだろうと思っていたら、とてもリアルで、グロいと言うよりも、ああ、こういうものよね、と思えました。(ちなみにエロもちょっと目のやり場に困るほど激しかったです。)ストーリーはとても丁寧に、緊張感を持って進められ、痛快とか心温まるとか、そういうものは一切ありません。あるのは淡々とした現実の痛み…それを役者達が言葉ではなく表情などの演技で語っていたのが素晴らしかったです。それにしてもヴィゴ、強すぎ!さすが馳夫です。

一般受けはしにくいかな?な映画 :ADAPTATION  アダプテーション

2009年5月30日

cover『マルコヴィッチの穴』の脚本で成功した脚本家、チャーリー・カウフマンは、デブで禿なのを気にしている上に、ガールフレンドのアメリアにもなかなかアプローチできない女性恐怖症。そんな彼に依頼された仕事は、スーザン・オーリアン著作の蘭の花に関する本の脚色だ。フロリダで不法採集までしている栽培家、ジョン・ラロシュを追ったものだが、花の映画をどのように作ればいいか、チャーリーは執筆に行き詰まる。自宅では同居している双子の弟、ドナルドが同じく脚本家をめざし執筆中。ドナルドはスランプのチャーリーに、ロバート・マッキーの脚本家養成セミナーを薦めてきた。そこで心機一転、スーザンに会おうと単身ニューヨークに乗り込んだチャーリーだが、緊張して声をかけることも出来ない。それを話すと、ドナルドがチャーリーの代わりにスーザンにインタビューをするためやってきた。ドナルドは会話の中でスーザンが何か隠していることに気付き、兄と一緒にスーザンを追ってマイアミまでやってくるが…

スパイク・ジョーンズ監督、ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー、ティルダ・スウィントン。クーパーがアカデミー賞助演男優賞受賞。
『マルコヴィッチの穴』続きでチャーリー・カウフマンを追って観てみました。自らを主人公にしてしまうとは、何というアイデア、しかも実際にはいない双子の弟まで登場、脚本家として名前まで載っています。蘭の本も実在するものだそうで、どこまでか本当で、どこまでが作り話か考えてしまいますね。『マルコヴィッチの穴』撮影風景も面白かったです、これ本当に撮影中に撮ったのかしら。ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー3人の演技はさすがでした。特にニコラスは上手すぎて鼻につくくらい。まさに適役。
が、お話自体は余り惹かれませんでした。衝撃的なシーンはいくつかあるのですが、えー、と目を見張っている内にラストという感じ。兄弟が語り合うシーンは良かったですね、その後は本当に畳み掛けるようにラストでした。はまる人ははまるでしょうが、これは好みの分かれる映画だと思います。

一般受けはしにくいかな?な映画 :ALICE  アリス

2003年12月21日

coverルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をベースとしたお話。アリスの部屋で、ガラスケースの中の剥製のウサギが動き出した。驚きながらもアリスはウサギの後を追い、不思議の国へと…。

チェコのヤン・シュバンクマイエル監督、クリスティーナ・コホトヴァー主演。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をベースとしたお話。登場人物で人間なのはアリスだけ、後は皆「モノ」です。正直、可愛いと言うよりもグロテスク。でもこれにはまる人は、はまるでしょう。
 

一般受けはしにくいかな?な映画 :ANGELA'S ASHES  アンジェラの灰

2011年5月20日

cover世界的大恐慌の1935年、アメリカ、ブルックリン。アイルランドからの移民家族マコート家に女の子が誕生した。長男フランク、次男マラキ、三男・四男の双子オリバーとユージーンの下に出来た待望の女の子に、父マラキはマーガレット・メアリーと名付け可愛がった。しかし母アンジェラの想い空しく、貧困のためマーガレットは数日で天に帰ってしまう。それを機に一家は、故郷アイルランドのリムリックへアンジェラの親戚を頼りに戻ることにした。しかし出迎えた家族の態度は冷たく、アンジェラの姉の家の近くに小さなアパートを借りることになった。北アイルランド出身の父マラキは気位が高く、仕事もないのに施しを受けることを拒む。そのため暮らしは楽にならず、オリバー、ユージーンが次々に亡くなった。マラキは辛い現実から逃げるように酒に溺れるようになり...。

アラン・パーカー監督、エミリー・ワトソン、ロバート・カーライル、マイケル・レッグ、キアラン・オーウェンズ、ジョー・ブリーン。ピュリッツァー賞受賞のベストセラーの映画化。
観始めてすぐに子ども達が次々に亡くなっていくという鬱展開...子ども達のために何をしてでも稼がなければならない父親はプライドだけが高く、貰ったお金もすぐに飲んでしまう。あー、何という不幸。小さい内は慕っていた子ども達も、段々と状況を把握して、冷たい態度を取るようになる。マラキは本当に心の弱いしょーもない人なのだけど、でも子ども達のことはとっても愛してたんですよね。景気が悪くなければ、この家族は幸せでいられたのかも知れないのに。切ないです、そういうマラキを、ロバート・カーライルは上手く演じていたと思います。フランク役の少年達もとても良かったです。宗教が深く根ざしていて、祈ることで救われていくところは、とても興味深く思いました。母であるアンジェラ、彼女のことを罵り打ったフランク。どうしようもない現実に打ちのめされます。ホッとしたシーンもありました。ずっと冷たかったアギー伯母さんがフランクの初出勤のためにスーツを買ってくれたところ、泣けました。家族よりもここに一番感動しました。
面白いよ、と人に勧められる映画ではありませんが、良い映画だったと思います。でも落ち込んでいる時に観ると、さらに滅入ってしまうかも知れません。ラストは一応、希望を持たせています。

一般受けはしにくいかな?な映画 :BABA  バーバー

2003年12月 7日

子どものいない夫婦に聖人達は、すぐに懐妊し、その子は敬虔な力を持ち、やがて神に近い存在になると予言をする。その子の名はBABA。成長した彼は、やがて隣に越してきた女性と恋に落ちる。しかしBABAがその土地の権力者の息子を叩きのめしたことから、話は意外な方向へ…。

ラジニカーント主演の最新作。インド映画専門のシネコンで字幕もナシにタミル語で観ました。すごかったのが、ラジニの登場シーン、必見です。後半からは宗教色が強いというか、政治色が強いというか、前半にあったような恋愛の軽いノリはほとんどありませんでした。終わり方は唐突で、観終わってスッキリ、というタイプの映画ではないようです。でもアクション、CG、歌とダンスは十二分に楽しめました。「何じゃい、そりゃ!」と突っ込みどころ満載<誉めてます。

一般受けはしにくいかな?な映画 :BABETTE'S FEAST  バベットの晩餐会

2003年12月 7日

cover19世紀後半、デンマークの小さな村。教会には老姉妹マーチーネととフィリパが家政婦バベットと共に住んでいた。昔、姉は昔、将軍と恋をした、妹は歌手パパンと恋をした。しかし2人の恋を実らなかった。ある日、姉妹が父親の生誕百周年の晩餐会を開くことを決めた時、バベットは1万フランの宝くじを当て、晩餐会でフランス料理を作らせてほしいと頼むが…。

ガブリエル・アクセル監督、ステファーヌ・オードラン主演。デンマーク映画です。たんたんと進む話に意識が遠くなりかけました。晩餐のシーンはとても良いです。生きる喜びを感じます。それにしても海亀のスープ、食べてみたいです。
 

一般受けはしにくいかな?な映画 :BASIC INSTINCT  氷の微笑

2003年12月 7日

coverサンフランシスコで、元ロックスターがベットの上でアイスピックによって刺殺された。被害者の恋人で女流作家であるキャサリンは、以前に同じようなアイスピックによる殺人事件小説を執筆していた。ニック刑事は彼女を訪ね取り調べを行うが、段々とその魅力に惹かれていき…。

ポール・バーホーベン監督、シャロン・ストーン、マイケル・ダグラス主演。シャロンのセクシーさで余りに有名になった作品。犯人は誰か?と思わず何度も繰り返しビデオを観た覚えがあります。でも話題性だけで、映画自体は皆が楽しめるものではないような。

ブログランキング・にほんブログ村へ
Categories

About


Powered by Movable Type 4.261
Entries of this Category