サンフランシスコからデルタ航空でソルトレイクシティへ。ここは夫が昔勤めていた会社の本社のある場所で、夫にはお馴染みの空港です。しかし同じ会社に勤めていたとはいえ、私は初めて来ました。
「何故こんな大陸のど真ん中に海が?!」
と思ったら、それが塩の湖、ソルトレイクでした。あんなに大きいなんて〜〜〜。
ここからは提携航空会社の飛行機でラピッドシティへと向かいます。搭乗が始まり、チケットを切ってもらいドアを抜けるとそこは通路。とことこ歩いて、自分で飛行機の搭乗口まで向かいます。他の入り口の人も皆同じくここを通るので、チケットを切ってもらった時に言われるドアへの番号を、しっかりと覚えてないといけません。(普通はチケットを切ってもらったらそこが搭乗口、すぐに飛行機に乗れますよね。)
「これって間違う人いるんじゃない?」
と言っていたら、実際にいました。自分の席に既に人が座ってる、おかしいと尋ねたら、「え、ラスベガス行きじゃないの?!飛行機間違えた!」と慌てて降りる青年…自分の飛行機に間に合ってると良いですが。
「滑車付きバッグは持ち込んでも頭上の荷物入れには入らないので預けてください」
と言われて、乗ろうと上っていた飛行機のタラップから降りて、荷物を預けました。1列は2−2の4席、ビジネスクラスもない小さい飛行機です。座席上の荷物入れは、確かに狭くてろくに荷物を置くスペースはありませんでした。
初めての経験…ちょっとドキドキです。どんなところなんでしょう?>サウスダコタ
ラピッドシティ空港に到着。飛行機の窓から見える景色は、空港のはずなのに何もないです。
「うお〜、田舎だ」
預けた荷物を受け取りにターンテーブルへ行くと、今日の発着便がモニター画面に出ていました。1日4便…。なので、荷物を受け取った人が行ってしまうと、空港内はガラガラです。
「私たちも早くレンタカー借りて出ようよ」
レンタカーは予約済み。いつもならハーツのナンバー1クラブで既に用意された車に乗り込むだけなのですが、ここではまず受付が必要です。
「キーを貰ったよ。車は外だって。無料でアップグレードしましたって言ってた」
「それって空いている車がそれだけだったから?」
「そうかも…」
外へ出ると、さっき飛行機で一緒だった人たちは去った後で、もう誰もいませんでした。
「車はあっち」
アメリカにしてはこじんまりした駐車場に、いろんなレンタカー会社の車がまとめて停められていました。うむむ、私たちの車は…あった。
「飛行場の写真撮る?」
「正面入り口を撮った方が良いだろ。車回すよ」
で撮ったのが上の写真です。アメリカの地方空港は初めてでしたが、ここまで人がいなくなるとは…。何だかわくわくしてきました♪
「とにかくマウントラッシュモアに行こう。1本道だから簡単だ」
私たちは早速、念願のラッシュモア観光へと向かいました。
ラピッドシティを抜けてキーストーンへ。今日はここのモーテルに予約しています。
「ここらへんのはずだよ」
というのできょろきょろお目当てのモーテルを探してみましたが、見付かりません。道に沿って走っている内にブラックヒルズナショナルパークに入ってしまい、マウントラッシュモアの看板が見えてきました。本当はモーテルに先にチェックインしてから来るつもりだったのですが、ここまで来たのなら仕方ない、こっちを先に見ることにします。
ここに来る前、マウントラッシュモアの旅行記をWebでいくつか見ましたが、意外に多かったのが「霧で見えなかった」というものです。「出来れば2回行くように計画した方が良いですよ」「夕方は逆光になるので、写真を撮るなら午前中がオススメです」とアドバイスも頂いていたので、私たちは今日と明日の午前中の2回観ることにしていました。でも霧で見えないのは、どうやら冬のお話だったようです。
「あ、マウントラッシュモアだ!」
パークの途中で、もう顔が見えました。うわ〜、感動です!
駐車場代は8ドル。一瞬「高いっ」と思いましたが、1年間有効なので、私たちのようにまた来る計画がある場合はお得です。
いよいよ、あのマウントラッシュモアが、今、目の前に…。
アメリカの州旗が左右に並ぶ通路を渡ると、目の前には野外ホール、そしてその頭上には4人の大統領の顔を刻んだ彫刻が。思った通り今の時間は逆光で、写真は上手く撮れそうにありません。
「今日は博物館とか見ておこうね!」
左右の階段を降りると、野外ホールの入り口近くに博物館がありました。無料です。4人の大統領(彫刻左からジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーン)の功績や作業資料の展示の他、映画の上映もしています。2ヶ所で時間をずらしての上映なので、余り待たずに見れました。)
「英文字幕が出る〜♪」
これは嬉しかったです。内容はダイナマイトを使って彫刻をしたという工事の様子などです。(余計に吹っ飛ばしたりしないのか、とても心配でした、ははは。
「あ、夜にはライトアップのイベントがあるみたいだよ」
博物館の壁に張り紙がありました。
「野外ホールでも何かやるみたい」
「よし、モーテルにチェックインして、ご飯食べたら戻ってこよう」
ひとまず今は退散、予約している今日の宿を探すことにします。
モーテルは1本横道に入ったところにありました。無事チェックインを済ませ、夕食をするレストランを探しながら賑やかな通りへ…って1本しかないのですが。バリバリの観光地、土産物屋が並んでいます。しかもいまいちあか抜けないと言うか、ようするに田舎の観光地です。
「ステーキが食べたいぞ」
という夫の希望で、モーテルのガイドブックにも載っていたステーキハウスへ入りました。値段は安かったのですが、味は可もなく不可もなく。(夫的には思い切り不可だったらしいです。)塩胡椒の味付けだけで出してくれれば良いのに、ステーキにはべっとり謎なソースが付いてました。あ、でもサラダのドレッシングは美味しかったです♪
イベント開始30分前にマウントラッシュモアへ戻ってきました。駐車場は先ほどのチケットを見せるだけ、「ウェルカムバァ〜ック」と中へ入れました。
大して人もいないかなあ、と思っていたら、意外や意外、野外ホールはほぼ満席状態。空いているところを探し、詰めてもらって座りました。後は開始を待つだけ。マイクを持ったお姉さんが
「一番××なナショナル・パークはどこでしょう?」
といったクイズを出しながら、待っている人を楽しませていました。風が強くて、段々体が冷えてきます。
「うおー、早く始まってくれ〜」
少し時間が遅れましたが、中央のステージが空いて、ムービーの始まり。4人の大統領の生い立ちや功績を、1人ずつじっくりとやります。これも字幕が付いていて良いです。いよいよライトアップ!と同時にムービーは花火の映像に。盛り上げてるなあ、と思ったら、
「では皆さん、ご起立のうえ、国家斉唱を…」
皆でアメリカ国歌を高らかに歌ったのでした。(ちなみに私は歌詞を覚えていないので、歌えませんでした。)こういうところは実に、アメリカですねえ。

翌日、またもやマウントラッシュモアに戻ってきました。今日も良い天気です。
トレイルを3分の2くらいまで来たところで、後は階段の上りばかりだと分かりました。はあ、はあ、日頃の運動不足がたたります。
続いて向かったのは、クレイジーホースメモリアル。アメリカ合衆国の大統領がアメリカを作ったとして彫られているなら、クレイジーホースも!と対抗して、インディアンたちの希望で作られ始めたものです。クレイジーホースはサウスダコタ州の原住民、スー族の英雄だそうです。
最初にダイナマイトを使ったのが1948年、50周年記念の1998年には顔だけ出来ました。その後は…余り変化がないようです。
ホールのようなところに行き(ここは壁が石で作られていました。お金かかってるわー)、そこで実際に目の前で作業をしている人から、ドリームキャッチャーを買いました。
続いて向かったのはカスター州立公園、ここは野生のバッファローがいるので有名な公園です。
さらに車を進め、山を登りました。木々の間に、にょきにょきとそびえ立つような岩がたくさんあります。
今日の観光を一通り終え、今晩予約したモーテルのあるデッドウッドという町にやってきました。ここは西部開拓時代の面影が残る町として有名です。
「うう、美味しくないよぉ〜〜」
朝。デッドウッドを出発する前に見ておかなくてはいけないところが残っていました。それは、ケビン・コスナーと彼のお兄さんが経営しているというカジノです。有名だろうからすぐ見つかるよね、と高をくくっていたら、大してお店の数があるわけじゃないのに、昨夜は見付からなかったのです。
さて、今日の観光のメイン1はお隣のワイオミング州にあるデビルズタワーです。映画『未知との遭遇』で有名になりました。ひたすらフリーウェイを走ります。車も少ないので、かなりのスピードです。
デビルズタワーには面白いキオワ族の伝説があって、ビジターセンターにも絵が飾られていました。伝説によると、7人のインディアンの娘たちが森で遊んでいると、大きな熊が襲ってきました。彼女たちは木々の間をすり抜けて逃げましたが、熊は追いかけてきます。もうダメだと思った彼女たちは、低い岩の上にジャンプして、神に祈りを捧げました。すると岩はどんどん高くなり、彼女たちを空高くへと持ち上げました。怒った熊は伸びていく岩に飛びつき、岩壁には深い爪跡が残りました。娘たちはどんどんと天へ押し上げられ、プレアデスの7つの星になったそうです。
デビルズタワーの真下はなかなか怖いです。というのも、崩れた岩がそのままゴロゴロしているから。熊が引っ掻いたような岩肌は、そのままの形でずるずる崩れているそうです。
「ロッククライマーがいるのが見えるー!」
「…」
フリーウェイをおりて、右に行くとバッドランズ国立公園、左に行くとウォール・ドラッグです。ウォール・ドラッグの宣伝は相変わらずでしたが、ここは後と決めて、ガソリンスタンドでガソリンを入れ、右の道へと進みました。
しばらく車を進めます。もらった地図を見てみると、かなり広いです。入り口で聞いたところ、車でざっと見るのにも1時間かかると言われました。
しかしその景色には感動!ミニ・グランドキャニオンとも言えるのかな、隆起した地層が美しいです。しかもずっと身近な感じ。
「トレイル歩く!見る!!」
「あれ、これ虫じゃない?」
帰りの飛行機まではまだ時間があるので、ラピッド・シティを探索することにしました。まずはお腹が空いたので、マクドナルドで朝食。