サウスダコタ 2001/09 :09月01日

2001年9月 4日

サンフランシスコからデルタ航空でソルトレイクシティへ。ここは夫が昔勤めていた会社の本社のある場所で、夫にはお馴染みの空港です。しかし同じ会社に勤めていたとはいえ、私は初めて来ました。
「何故こんな大陸のど真ん中に海が?!」
と思ったら、それが塩の湖、ソルトレイクでした。あんなに大きいなんて〜〜〜。

ここからは提携航空会社の飛行機でラピッドシティへと向かいます。搭乗が始まり、チケットを切ってもらいドアを抜けるとそこは通路。とことこ歩いて、自分で飛行機の搭乗口まで向かいます。他の入り口の人も皆同じくここを通るので、チケットを切ってもらった時に言われるドアへの番号を、しっかりと覚えてないといけません。(普通はチケットを切ってもらったらそこが搭乗口、すぐに飛行機に乗れますよね。)
「これって間違う人いるんじゃない?」
と言っていたら、実際にいました。自分の席に既に人が座ってる、おかしいと尋ねたら、「え、ラスベガス行きじゃないの?!飛行機間違えた!」と慌てて降りる青年…自分の飛行機に間に合ってると良いですが。

「滑車付きバッグは持ち込んでも頭上の荷物入れには入らないので預けてください」
と言われて、乗ろうと上っていた飛行機のタラップから降りて、荷物を預けました。1列は2−2の4席、ビジネスクラスもない小さい飛行機です。座席上の荷物入れは、確かに狭くてろくに荷物を置くスペースはありませんでした。
初めての経験…ちょっとドキドキです。どんなところなんでしょう?>サウスダコタ

ラピッドシティ空港に到着。飛行機の窓から見える景色は、空港のはずなのに何もないです。
「うお〜、田舎だ」
預けた荷物を受け取りにターンテーブルへ行くと、今日の発着便がモニター画面に出ていました。1日4便…。なので、荷物を受け取った人が行ってしまうと、空港内はガラガラです。
「私たちも早くレンタカー借りて出ようよ」
レンタカーは予約済み。いつもならハーツのナンバー1クラブで既に用意された車に乗り込むだけなのですが、ここではまず受付が必要です。
「キーを貰ったよ。車は外だって。無料でアップグレードしましたって言ってた」
「それって空いている車がそれだけだったから?」
「そうかも…」

外へ出ると、さっき飛行機で一緒だった人たちは去った後で、もう誰もいませんでした。
「車はあっち」
アメリカにしてはこじんまりした駐車場に、いろんなレンタカー会社の車がまとめて停められていました。うむむ、私たちの車は…あった。
「飛行場の写真撮る?」
「正面入り口を撮った方が良いだろ。車回すよ」
で撮ったのが上の写真です。アメリカの地方空港は初めてでしたが、ここまで人がいなくなるとは…。何だかわくわくしてきました♪

「とにかくマウントラッシュモアに行こう。1本道だから簡単だ」
私たちは早速、念願のラッシュモア観光へと向かいました。

ラピッドシティを抜けてキーストーンへ。今日はここのモーテルに予約しています。
「ここらへんのはずだよ」
というのできょろきょろお目当てのモーテルを探してみましたが、見付かりません。道に沿って走っている内にブラックヒルズナショナルパークに入ってしまい、マウントラッシュモアの看板が見えてきました。本当はモーテルに先にチェックインしてから来るつもりだったのですが、ここまで来たのなら仕方ない、こっちを先に見ることにします。

ここに来る前、マウントラッシュモアの旅行記をWebでいくつか見ましたが、意外に多かったのが「霧で見えなかった」というものです。「出来れば2回行くように計画した方が良いですよ」「夕方は逆光になるので、写真を撮るなら午前中がオススメです」とアドバイスも頂いていたので、私たちは今日と明日の午前中の2回観ることにしていました。でも霧で見えないのは、どうやら冬のお話だったようです。
「あ、マウントラッシュモアだ!」
パークの途中で、もう顔が見えました。うわ〜、感動です!

駐車場代は8ドル。一瞬「高いっ」と思いましたが、1年間有効なので、私たちのようにまた来る計画がある場合はお得です。
いよいよ、あのマウントラッシュモアが、今、目の前に…。

アメリカの州旗が左右に並ぶ通路を渡ると、目の前には野外ホール、そしてその頭上には4人の大統領の顔を刻んだ彫刻が。思った通り今の時間は逆光で、写真は上手く撮れそうにありません。
「今日は博物館とか見ておこうね!」
左右の階段を降りると、野外ホールの入り口近くに博物館がありました。無料です。4人の大統領(彫刻左からジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーン)の功績や作業資料の展示の他、映画の上映もしています。2ヶ所で時間をずらしての上映なので、余り待たずに見れました。)
「英文字幕が出る〜♪」
これは嬉しかったです。内容はダイナマイトを使って彫刻をしたという工事の様子などです。(余計に吹っ飛ばしたりしないのか、とても心配でした、ははは。

「あ、夜にはライトアップのイベントがあるみたいだよ」
博物館の壁に張り紙がありました。
「野外ホールでも何かやるみたい」
「よし、モーテルにチェックインして、ご飯食べたら戻ってこよう」
ひとまず今は退散、予約している今日の宿を探すことにします。

モーテルは1本横道に入ったところにありました。無事チェックインを済ませ、夕食をするレストランを探しながら賑やかな通りへ…って1本しかないのですが。バリバリの観光地、土産物屋が並んでいます。しかもいまいちあか抜けないと言うか、ようするに田舎の観光地です。
「ステーキが食べたいぞ」
という夫の希望で、モーテルのガイドブックにも載っていたステーキハウスへ入りました。値段は安かったのですが、味は可もなく不可もなく。(夫的には思い切り不可だったらしいです。)塩胡椒の味付けだけで出してくれれば良いのに、ステーキにはべっとり謎なソースが付いてました。あ、でもサラダのドレッシングは美味しかったです♪

イベント開始30分前にマウントラッシュモアへ戻ってきました。駐車場は先ほどのチケットを見せるだけ、「ウェルカムバァ〜ック」と中へ入れました。
大して人もいないかなあ、と思っていたら、意外や意外、野外ホールはほぼ満席状態。空いているところを探し、詰めてもらって座りました。後は開始を待つだけ。マイクを持ったお姉さんが
「一番××なナショナル・パークはどこでしょう?」
といったクイズを出しながら、待っている人を楽しませていました。風が強くて、段々体が冷えてきます。
「うおー、早く始まってくれ〜」

少し時間が遅れましたが、中央のステージが空いて、ムービーの始まり。4人の大統領の生い立ちや功績を、1人ずつじっくりとやります。これも字幕が付いていて良いです。いよいよライトアップ!と同時にムービーは花火の映像に。盛り上げてるなあ、と思ったら、
「では皆さん、ご起立のうえ、国家斉唱を…」
皆でアメリカ国歌を高らかに歌ったのでした。(ちなみに私は歌詞を覚えていないので、歌えませんでした。)こういうところは実に、アメリカですねえ。

サウスダコタ 2001/09 :09月02日

2001年9月 2日

翌日、またもやマウントラッシュモアに戻ってきました。今日も良い天気です。
「おお〜、やっぱり写真撮るなら午前中だねえ」
朝日に映えるマウントラッシュモアに惚れ惚れ。ずっとこの目で見たいと思っていたので、見飽きるまで眺めまくりました。
「そろそろトレイルに行こうか?」

野外ホールの脇から、彫刻の下まで繋がっているトレイルがあります。かなり足場の悪い場所もあるのですが、歩きやすいように階段やデッキまで作られていて問題ナシでした。しかもとても綺麗!ここは本当に管理が行き届いていて、ゴミ1つ落ちていません。
下から眺めるマウントラッシュモアもなかなか感動。瓦礫があって、ちょっと崩れてきそうな感じです。あちこちにカメラスポットや大統領の説明があって、皆写真を撮りまくっていました。
「暑いよ〜」
入り口近くのギフトショップで買った水をごくごく。ペットボトルの絵はしっかりマウントラッシュモアでした。

トレイルを3分の2くらいまで来たところで、後は階段の上りばかりだと分かりました。はあ、はあ、日頃の運動不足がたたります。
「でもこの先には彫刻家のスタジオがあるから、そこを見ないとね!」
ガイドブックによると、計画段階の彫刻のミニチュアなどがあるようです。これはぜひ見なくては!
「ぜえ、ぜえ。あ、あれじゃない?」

閉館。
「何で〜っ?!」
悔しいので、窓から暗い中を覗いてみました。う〜む、見たい…。もう来れないだろうなあ。
傷心で階段を休み休み上り、野外ホールに戻ってきました。これでトレイルを1周。今回の旅行ではまだナショナル・パークにいくつか行く予定ですが、それぞれにトレイルがあると思うので、まだまだかなり歩きそうです。

続いて向かったのは、クレイジーホースメモリアル。アメリカ合衆国の大統領がアメリカを作ったとして彫られているなら、クレイジーホースも!と対抗して、インディアンたちの希望で作られ始めたものです。クレイジーホースはサウスダコタ州の原住民、スー族の英雄だそうです。
「え。今日は無料?」
駐車場料金を払おうとしたら、そう言われました。今日は何かの記念日なのかな??しかしそのせいか、駐車場は大混雑。予備の駐車場に何とか車を入れ、2000年6月にオープンしたばかりというインディアン博物館へと向かいました。

「ハロー!もうすぐムービーも始まるよ」
博物館は全体が木で出来ていて、とても綺麗です。かなりお金がかかっていそうな雰囲気。
ムービーは、スー族の酋長から制作を依頼されたジオルコウスキーさんと、ジオルコウスキーさんのファミリーが一体となって完成させようとしているのだという内容です。この彫刻がとにかく大きくて、山一つ分を削っているのですが、マウントラッシュモアの…16倍くらい??まだ全然完成してなくて、出来ているのは顔くらいです。その制作過程と完成祝賀の様子もムービーにありました。
「これは…完成するにはあと2、3世代かかっちゃうんじゃない?」
でもその意気込みに感動しました。

最初にダイナマイトを使ったのが1948年、50周年記念の1998年には顔だけ出来ました。その後は…余り変化がないようです。
マウントラッシュモアはほとんどが国の資金で出来たそうですが、ここクレイジーホースメモリアルは国からの援助の申し出を断っているそうです。何十年掛かっても自分たちの力だけで作り上げたいのでしょうね。
入る時にもらったチラシを見ると、未来のクレイジーホースでは、彫刻の下に湖があったり、インディアンのための大学やメディカル・トレーニング・センターなども作られるようです。完成した姿が見たいですねー。

「これが無料なんて悪いよね。何かお土産買って行こうよ」
「ドリームキャッチャーは?」
お土産屋さんには色々なタイプのドリームキャッチャーが並んでいます。ふむむ…どれを買おう?博物館の展示を観ながらも考えます。
「あそこに現地の人がテーブルに並べて売っているところがあるよ。そこで買おう」
の前にお昼の腹ごしらえを。軽食が食べられる場所があり、そこで食べました。味は…2度食べたいとは思わない…かな。

ホールのようなところに行き(ここは壁が石で作られていました。お金かかってるわー)、そこで実際に目の前で作業をしている人から、ドリームキャッチャーを買いました。
「いくらですか?」
「××ドル」
「買います」
もしかして余りここで買う人は少ないのでしょうか、驚いた顔をしていました。さらに商品をしまうビニール袋もなくて、材料の入っていた袋を材料を出して、それに入れてくれました。
「ありがとう!」
「へへ、買っちゃった♪」
これで素敵な夢を掴まえられると良いな。

サウスダコタ旅行を考えるまで、クレイジーホースメモリアルは存在すら知りませんでしたが、ここはオススメです。

続いて向かったのはカスター州立公園、ここは野生のバッファローがいるので有名な公園です。
車を走らせていると、道の脇に検問所みたいなところがあって、女性が椅子に座っていました。通り抜けも出来そうでしたが、車を停めて声をかけてみました。
「車1台10ドルよ」
お金を払うと、地図や冊子をくれて、車にペタッとシールを貼ってくれました。7日間有効と書いてありましたが、残念ながら私たちは今日しかここへは来れません。
「声かけて良かったねえ」
と言いつつ車を進めていると、バッファロー発見!!他の車もここで停めて写真を撮っていました。もっと近付きたいですが、ちょっと怖いです。

いきなりの遭遇に気を良くしていると、道の先にまた何台か車やバイクが停まっているのが見えました。
「今度は何?」
大きな角のビックホーンが悠々と道路を横切っていました。私たちも写真を撮ろうと車を停めておりたのですが、角度的にお尻しか入りませんでした…残念。

さらに車を進め、山を登りました。木々の間に、にょきにょきとそびえ立つような岩がたくさんあります。
「てっぺんに人がいる!」
え〜?よく見るとロッククライミングしていました。ゴロゴロゴロ…空がうなります。一雨来そうかな…?

道路は狭く、時々あるトンネルは車1台分しかありません。当然、通る時は向こうから来た車と譲り合わないといけませんが、車の数が少ないので、余りかちあうことはありませんでした。
あるトンネルを抜けると、そこにはたくさん車が停まっていました。観光スポットのようです。私たちも降りて見てみました。
「岩が珍しいのかな…?」
ふらふらと見ていると、空がまたゴロゴロゴロ…。顔にポツンと一粒落ちたような。
「すぐ車に戻るんだ!」
夫の声に走って車に戻り、ドアを閉めた途端に大粒の雨がボタボタボタッ…。ぼんやり観光していた人たちも慌てて車へと走っていました。
「間一髪だったねー」
ゴロゴロと鳴るのを聞きながら、土砂降りの雨の中を下山。降りきった時には、嘘のように晴れ渡っていました。

今日の観光を一通り終え、今晩予約したモーテルのあるデッドウッドという町にやってきました。ここは西部開拓時代の面影が残る町として有名です。
しかし実際に行ってみたら、既にしっかり観光地化?されていて、通りに並んでいるお店は軒並みカジノ!そう、カジノです。何故にここまで?と思うくらいにカジノでいっぱいでした。今はここにギャンブルをしにくるのが観光客の第一目的みたいです。
本当に小さい町で、通り2本分くらいしかありません。ちょっと車で走るとそぐに町の外へ出てしまいます。1980年まで営業していたという売春宿もツアーの中にあるそうですが、私たちは時間がなくて参加できませんでした。

「でもせっかくだから、開拓時代を思わせるというサルーンでご飯を食べよう」
適当に歩いて、バッファローの絵のあるお店に入りました。すごい混雑で、列が出来ています。
何とか席に案内されてメニューを見ると、やはり肉中心。
「お、バッファロー肉のステーキがある!僕はこれにしよう」
やっぱりここまで来たら、バッファローだろう!、と夫は言っていましたが、実際来た肉はアメリカなのに?というくらい小さくて、硬い…しかも癖があります。
「うう、美味しくないよぉ〜〜」
チャレンジに失敗は付き物ですね。私はステーキサンドを頼んだのですが、こちらは牛肉で、なかなかの味でした。値段も安いです。

しかしこのサルーンで困ったのは、料理よりもハエの多さです。テーブルに絶えず4〜5匹はとまってるし、ブンブン飛んでます。自分のお皿にとまらないように手をバタバタさせ、全く落ち着けません!
「だーっ、ハエあっち行け!」
隣のテーブルの老夫婦も難儀していました。西部開拓時代はこんな感じだったのかも知れませんけどねえ。夫はパンにハエをとめ放題なので、どうしたのかと思ったら、来てすぐとまった時点で諦めていたようです。

夕食後、時間が余りましたが、ギャンブルには興味がないし、車で町を出て、星を見に行きました。とにかく暗い場所を探して山を上り、外灯のないところで車を停めてライトを消すと、真っ暗。見上げると満点の星。月明かりがなかったら、天の川も見えそうです。
「流れ星〜!」
「あー、人工衛星だよ。初めて見た…」
ひとしきり眺め、宿へと帰りました。

サウスダコタ 2001/09 :09月03日

2001年9月 3日

朝。デッドウッドを出発する前に見ておかなくてはいけないところが残っていました。それは、ケビン・コスナーと彼のお兄さんが経営しているというカジノです。有名だろうからすぐ見つかるよね、と高をくくっていたら、大してお店の数があるわけじゃないのに、昨夜は見付からなかったのです。
「ホテルの観光マップにも載ってないしねえ??」
ネットで名前と住所を探しました。
「うーん、こりゃ店の前、通ってるな」
「それっぽいのあったっけ?」

で、朝また来てみました。あった、あった、その名もミッドナイトスター!『ダンス・ウィズ・ウルブス』で使用した衣装や小物が並んでいます。壁にはポスターがいっぱい…何故か日本製が多いような?
2回にあるギフトショップにも寄ってみました。オリジナルグッズが並んでいます。店番のおじさんは気さくな人で、客が私たちだけのせいか、いろいろ話しかけてきました。でも特にファンではないので、買うモノがありません。
「カジノの写真撮っても良いですか?」
「どうぞ、どうぞ」
で撮ったのが上の写真です。人がいないぞ?と思われると思いますが、本当にここには1人もいませんでした。1階のスロットマシーンは繁盛していたんですけどね。多分午前中のせいかな。

さて、今日の観光のメイン1はお隣のワイオミング州にあるデビルズタワーです。映画『未知との遭遇』で有名になりました。ひたすらフリーウェイを走ります。車も少ないので、かなりのスピードです。
「何もないねえ…」
ひたすら続く草原、たまに牛や馬がいるくらい…飽きます。

ようやく遠くに、小さいデビルズタワーが見えました。
「あれだーっ!」
「すげー遠いっ!」
気の遠くなるような遠さです。まだプリンくらいの大きさにしか見えません。でもここまで来て帰る人はいないでしょう。目指せっ、デビルズタワー!
デビルズタワーは、マグマが固まって出来たものだそうです。長い年月で周りは浸食され、マグマの塊のこれだけが残ったとか。私は何もないだだっ広いところにこれがポツンとあると勝手に思っていましたが、実は周りは森林に覆われています。
デビルズタワーには面白いキオワ族の伝説があって、ビジターセンターにも絵が飾られていました。伝説によると、7人のインディアンの娘たちが森で遊んでいると、大きな熊が襲ってきました。彼女たちは木々の間をすり抜けて逃げましたが、熊は追いかけてきます。もうダメだと思った彼女たちは、低い岩の上にジャンプして、神に祈りを捧げました。すると岩はどんどん高くなり、彼女たちを空高くへと持ち上げました。怒った熊は伸びていく岩に飛びつき、岩壁には深い爪跡が残りました。娘たちはどんどんと天へ押し上げられ、プレアデスの7つの星になったそうです。
デビルズタワーの岩壁は、本当に熊の爪跡のようになっています。
デビルズタワーには、デビルズタワーを1周出来るトレイルがあります。すぐにでもトレイルに行きたかったのですが、まずはぐっと我慢して(何故?)ビジターセンターへ行きました。そこにはこの辺りで見れる動物や植物などの展示がありました。小さいお土産屋さんもチェック。
「喉乾いたねー」
しかしペットボトルなどの飲み物は売られていません。諦めてトレイルに行くと、入り口のゴミ箱に「ここで捨ててから中へ」みたいな表示がありました。もしかするとゴミ捨て防止のために販売もされていないのかも知れません。

デビルズタワーの真下はなかなか怖いです。というのも、崩れた岩がそのままゴロゴロしているから。熊が引っ掻いたような岩肌は、そのままの形でずるずる崩れているそうです。
「ぜーぜー、はーはー」
ここのトレイルは、マウントラッシュモアのようには整備されていません。あちこちに黒こげの木が倒れてます。山道です。足場が悪いし、坂も多いのでかなり疲れます。皆適当に岩場に座って休み休み歩いていました。
トレイルを1周するのに約1時間もかかってしまいました。後半はかなり疲れていて、まだかな、まだかな、と終わりを待ちわびていました。デビルズタワーは角度によってかなり見え方が違うので、それはなかなか面白かったのですが。

「喉乾いたねー」
しかし売店はありません。離れたところに建物があったので、それかと思って見に行ったら、トイレでした。しかし途中で無料の望遠鏡を見付け、並んで私たちも見てみました。
「ロッククライマーがいるのが見えるー!」
下からも見えたのですが、休んでいるのがよく見えます。ここは登録をすればデビルズタワーを登ることが出来、指導もしてくれるそうです。
「国立公園を出たところに売店があったから、そこで飲み物を買おうよ」
私たちはデビルズタワーを後にしました。
ひたすら来た道を戻ります。今日出発したデッドウッドをこえて、さらに先のラピッドシティまで。遠い…。
1本道をぶっ飛ばしていたら、突然渋滞になりました。???と見ると、5、6台先に農作業用の車がのんびりと走っていました。抜くに抜けない場所なので、渋滞…その車が横道に入った途端に流れ始めました。
「…」
寝てしまい、起きたらもうラピッドシティでした。
「帰りは早いと言うけれど、本当だねー!」
「…起きて運転していたボクは早くないぞ…」
あはは、そうですか。何でも1台の車と競争するように、どんどん他の車を追い抜いてここまで来たらしいです。しかし、その車が急に追い抜くのをやめました。「?」と思って追い抜いたら、何と前にいたのがパトカーだったそうで。ひゃひゃひゃ、捕まらなくて良かったですね。

今日の2つめの観光ポイントは、バッドランズ国立公園です。
「あとどれくらい?」
「40分くらいかなー?」
遠い〜〜〜。
さて、バッドランズへとフリーウェイをひた走る中、道路沿いにしつこいほど並ぶ「ウォール・ドラッグ」の立て看板に気が付きました。それがもう半端でないしつこさ、宣伝文句も様々で、
「ハネムーンにウォール・ドラッグ」「子どもも遊べるウォール・ドラッグ」「コーヒーは5セント」「恐竜にも会える」
と言った次第。最寄り口が近付くと、
「次でおりましょう」「最後のチャンスです」
と続きます。余りにもしつこいので、途中でサービスエリア(とは言わないかも…あるのは観光案内所・トイレ・自動販売機のみ)に寄った時、ウォール・ドラッグの地図とチラシを貰ってきました。それを見てさらに謎が深まります。
「バッドランズの帰りにでも寄ってみようか?」
立て看板に乗せられました。

フリーウェイをおりて、右に行くとバッドランズ国立公園、左に行くとウォール・ドラッグです。ウォール・ドラッグの宣伝は相変わらずでしたが、ここは後と決めて、ガソリンスタンドでガソリンを入れ、右の道へと進みました。
でこぼこはあるけれど真っ直ぐな道、周りは草原以外な〜んもありません。まだまだバッドランズ国立公園は遠いのでした。

再びうとうとしかけたところを、
「入り口だ!」
という夫の声で起こされました。周りを見ると相変わらず何もありませんが…。
入り口でお金を払って地図をもらい、中へと入りました。
しばらく車を進めます。もらった地図を見てみると、かなり広いです。入り口で聞いたところ、車でざっと見るのにも1時間かかると言われました。
「ところどころ観光のスポットがあるそうだから、それを適当に見ていこう」

最初に着いたのは、高台のようなところです。車から降りるとすごい風!髪がぐちゃぐちゃになって鬱陶しい〜。
「おおーっ」
しかしその景色には感動!ミニ・グランドキャニオンとも言えるのかな、隆起した地層が美しいです。しかもずっと身近な感じ。
「良いね、良いねー!」
夫はえらく気に入って、写真をバシャバシャ撮っていました。
その後は適当にスポットを回りました。全部見ているといくら時間があっても足りないので、飛ばしつつ…。
「って、飛ばしてばっかりじゃない!」
「だって同じような景色ばっかりなんだもん…」
うーむ、さっきはあんなに感動していたのに。飽きるの早すぎ。
「トレイル歩く!見る!!」
とここのスポットも飛ばそうとした夫を無理矢理戻し、歩いたトレイルは化石のトレイル。ところどころに、イノシシやタヌキ、シカの祖先の化石が展示されています。
そろそろ出口かな、というところで、またトレイルを発見しました。これまた通り過ぎようとした夫を呼び戻し、トレイルへ。道は山のようになっている場所の裏側へと続いています。
「おお〜っ」
ここは地球?という景色。しかもトレイルは途中で切れて、勝手にどこへでも行けるようになっています。ざくざくと歩いていく人や、山を上る人もいます。突然断崖となっている絶壁には、ちゃんと手すりがついてました。
「すごいところだねえ」
ひとしきり眺め、車へ戻ります。暑くて、乾燥してて、体力を奪われました。
「あれ、これ虫じゃない?」
へ?と服を見ると、埃?というくらい小さい点が動いてます。ひええ、小さくて分からなかったけれど、こんな虫が飛んでたんですね。タンクトップを着ていた私は、虫が直接肌に触れたらしきところが、後日赤くなりました。

バッドランズ国立公園の帰り、うるさいほどの看板宣伝のあったウォール・ドラッグに行ってみました。サービスエリアでもらった地図によると、ここの町全体がウォール・ドラッグを中心に出来ているようです。駐車場を探すと、結構いっぱいです。おおお、どんなところなのかしら?
入り口から中へ入ると、ちょっと昔の町風になっていて、両脇に店が並んでいます。店はいわゆるお土産屋さんです。出来たばかりという中庭へ出ると…。
「しけたデパートの屋上?」
う〜む、でも写真を撮っている人もいますぞ。大宣伝していた恐竜は、その奥にいました。定期的に電気が入り、ウォーと鳴いて動きます。
「……」
「まあ…田舎の観光地なんだねえ…」
壁に貼ってあったネイティブアメリカン達の写真はなかなか面白いと思いましたが、食事もいまいちだし、欲しいものもないので、トイレだけ借りて外へ出ました。本当はここで夕食にしようと思っていたのですが〜〜。

結局、夕食はホテルチェックイン後に近くの中華屋で済ませ、早々に就寝。この3日間、それぞれ違うモーテルのチェーンに泊まりましたが、どこも大差ナシということが分かりました。

サウスダコタ 2001/09 :09月04日

2001年9月 4日

右側で見ているのは私帰りの飛行機まではまだ時間があるので、ラピッド・シティを探索することにしました。まずはお腹が空いたので、マクドナルドで朝食。
「何か見たいモノは?」
「ベルリンの壁!」
「何、それ?」
「空港のチラシにあった…」
到着時にしっかりもらってきてました。地図を見ると公園の中にあり、近いです。早速公園へ向かいます。

緑がいっぱいで、広くて、とても気持ちの良い公園でした。その中に、ぽつんとベルリンの壁が立っています。ベルリンの壁の歴史を説明するプレートが何枚か近くにありました。
「これがドイツにあったんだね」
「よく運んできたねえ」
何故、これがここにあるのでしょう?アメリカで見れるとは思ってもいませんでした。

時間になり、空港へ。途中、シカが2頭、道路の前を横切りました。親子かな、夫婦かな…。もうサウスダコタへ来るチャンスはないかも知れません。遠かったけれど、来て良かったです。

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