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イギリス 1997/09 :9月14日(日)

1997年9月14日

今日はとうとう湖水地方を離れ、スコットランドへ戻る日です。昨晩、相談して午前中にケズウィックにあるペンシル博物館の見学をして、その後グラスゴー(スコットランド第2の都市)に向かうことにしました。

朝食はB&Bの1Fのお部屋…今日は土曜日のせいか満室で、テーブルはお客さんでいっぱいでした。(日本人はいなかったです。)空いていたのは、2日連続で座った窓際のテーブル。英国人(老まではいきません)夫婦が座っていたので、声を掛けて相席をお願いしました。
外はまた雨…そして同じ朝食のメニュー。イングリッシュブレックファストはこういうものなんでしょうが、さすがにちょっと飽きてきました。
「雨、やまないねえ」
「起きた時は晴れていたんだけどなあ」
…。
「今、天気の話をしていたんですよ、雨がやまないなあって」
人見知り知らずの夫が、英国人夫婦に話しかけました。

「どこから来たの?」
「日本です」
なんて、ありきたりの会話の始まり。英国人夫婦はこの近くの街に住んでいるらしくて、週末を利用してこのB&Bに泊まりにきたようです。
「こちらは渋滞がないから良いですね。東京はすごいですよ」
「渋滞なんて経験したことがないから、そんなことがあったら大変だろうな」
「ぜひ日本に来て下さい。桜の季節、4月がお薦めです」
それなりに盛り上がってました。私は無口…。言っていることはだいたい分かるんですが、やはりちょっと訛があって聞きにくいような?
「では良い1日を」と先にテーブルを立った私たち。部屋を出る時に「ナイスピーポー」とか言っている声が聞こえました。もう会うこともないんでしょうねえ…。

あひる荷物を車に積んで、予定通りペンシル博物館へ。駐車場には何故かあひるが放し飼いになっていました。(並んで歩いていて、可愛かった。)雨も止んでどんよりした天気です。
ペンシル博物館は、鉛筆の出来るまでを視覚的に展示していて、色鉛筆の色の作り方や、たくさんのペン先で作ったオブジェ?、カリグラフィーなどがあって面白かったです。特に、スノーマンが出てきて鉛筆工場の説明をするムービーは最高。思わず、鉛筆屋になろうかと思ってしまいました。(でも、こう思ったのは私だけでしたが。)

ペンシル博物館を出て、ツーリスト・インフォメーションで売っていた羊の縫いぐるみを買おうと車を走らせましたが、道に迷い、偶然にもコインランドリーにぶちあたりました。空いていて、しかも清潔そうです。急遽、洗濯をすることにしました。
車の中からスーツケースを出し、洗濯物を出します。このコインランドリーには洗剤もちゃんと売っていて、さらに隣はスーパーだったので、お金をくずすのも簡単でした。ラッキー。
洗濯機は横にぐるんぐるん回るタイプでした。洗濯物を入れて、お金を入れて、洗剤を入れようしましたが、投入口が2つあって、どちらに入れれば良いのか分かりません。
「一つは柔軟剤だよね?こっちかな」
前の分の洗剤が残っていたので、そちらに洗剤を入れ、スイッチを入れました。まわる、まわる。しばらく眺めていました。

「ねえ、泡立ち、悪くないか?」
…そう言われれば…でも、こんなものかも知れないし…???そうこうする内に、洗濯機はすすぎに入ってしまいました。
「汚れ落ちないんじゃ、意味ないよー」
うーむ…じゃ、どうするの?ここまでしたのに。
「隣のに入れ替えよう!」
えー。結局、洗剤を買い直し、また洗濯のやり直し。しかし結局のところ、洗剤の投入口はあっていて、単に2度洗いしただけの結果となりました。泡立ち悪いだけなのね。夫は脱水の終わった洗濯物を出しながら、嬉しそうに言いました。
「ちゃんと、石鹸の匂いがするよ」

無事に洗濯も終わり、インフォメでお目当ての羊のぬいぐるみも購入して、ランチにフィッシュ&チップスも食べた私たちは、一路グラスゴーへと向かいました。
湖水地方にさよなら…だんだんと道路の回りに木がなくなって、高速道路に乗る頃には単調な真っ直ぐな道路が続くのみとなりました。天気も良くなり、車の中はぽかぽかして私はうとうと…。「単調な運転で眠くなる」という夫が寝ないように私も起きていなければ、と思ったのですが、気が付くと寝ている始末でした。結局、熟睡。ごめんよー>夫。

グラスゴーが近付いた頃、起こされました。今まで見ていた景色と違い、高層ビルがたくさん並んでいます。さすが、グラスゴーは工業都市です。
「でも何か、黒っぽくて汚れているって感じだねえ」
ちょっと裏通りに入ると、ガラスが割れた廃墟ビルがあったりして少し怖い感じもします。
「とにかく、車をどっかにとめて宿を捜そう」

駅の近くの立体駐車場に車をとめ、人通りの多い繁華街へ出ました。宿は、またツーリスト・インフォメーションで紹介してもらうつもりです。紹介料が掛かるんですが、何も分からないところで自力で捜す時間のロスを考えると、こっちの方が良いと思ったからです。
「インフォメどこ?」
「そこの通りを左かな?」
ガイドブックを見ながら探し歩き、ビルの中に入っているツーリスト・インフォメーションを見付けました。

グラスゴーの町中に入ると奥にカウンターがあって、整理券をもらって呼ばれてからホテルを紹介してもらえるようです。しかし空いていたので(ホテル捜している人はいなかった)、番号札をもらうとすぐに呼び出しが。私たちが行ったカウンターには、美形のお兄さんがいました。
「ホテルをお願いしたいんですが…」
「良いけど、手数料が掛かるよ?ホテル案内の冊子は持っている?」
「持ってませんが」
「じゃ、あげよう。これで自分で予約した方が、手数料が掛からなくて良いよ」
はぁ…有り難いけど、商売っけないなあ(笑)

インフォメの2Fにグラスゴー見所の展示があり、座るところがあったので、そこで冊子を見てどこにするか決めました。
「こういう都市だから、B&Bじゃなくて、ホテルが良いなあ。」
「あと駅からあんまり離れてない方が良いよね」
「どっか良いトコ、ある?」
うーんと…その間にも夫はハナをかんでいます。湖水地方が寒かったせいか、夫はすっかり鼻風邪状態です。私は病院のクスリを飲んだせいか、すっかりよくなったのですが。

悩んだ末、タワーホテルに決めました。実際に行ってみて、部屋と値段を確認しないといけません。でも地図が曖昧で、ハッキリと場所の確認ができません。インフォメを出ると、夫が言いました。
「多分、こっちの方だと思う」
えええ、歩いて行くの?車じゃないの??
「すぐそばだと思うから」
しかし、歩けど、歩けど、ホテルのある通りの名前は出てきません。駐車場からかなり離れてしまいました。おまけに坂の町らしく、上りがきついです。
「うーん、近くまで来てると思うんだけどなあ。あの坂を上ってなかったら諦めよう」
ちょーっと待てぇ。闇雲に歩くのはもう止めようよぉ。

グラスゴーの町私の説得に、夫は「じゃあ、電話で予約しよう」と言い出しました。近くの公衆電話を見付けて、電話。
「2人で£50だって。良いかな?」
うん、別に良いのでは?
「ツイン?ダブル?」
どっちでも良いよ。
「ダブルでお願いします」
あっさり予約が出来ました。あれ…何で最初から電話で予約しなかったんだろ…?<私たち。

駅に戻る途中、トイレに入りたくなり、公衆トイレに入りました。男女別に分かれていて、地下にあるんですが、下におりると人影が。もしかして、チップ?。
ヨーロッパはご存知のように?トイレに管理の人がいて、使う度にチップと称した使用料が必要です。小銭を持っていなかった私は、ドキドキしてしまいまいた。きゃー、トイレの横に小部屋があって女の人がいる〜。 どうしよう。
しかし彼女はニッコリ笑って「ハイ!」と言っただけでした。(イタリアなんかだとチップを請求されます。)あ、チップはいらないのね。でも、何でトイレの横にこんな立派な小部屋があるんでしょう…やっぱり管理する人のためですよね?
謎でした…。

駐車場にとめた車を取りにいくため、駅に向かった私たちですが、途中でタワーレコードを見付けました。
「あれ、見ていく?」
あれというのは、ダイアナ元妃のために歌ったエルトン・ジョンのCDの事です。先日イギリスで発売になったのですが、ロンドンではアッと言う間に売り切れで手に入らないとニュースで言っていました。(1人で10枚以上のCDを買っている人がたくさんTVに映ってました。)グラスゴーならあるかと思ったワケです。
「…売場自体がない」
どうやらここでも売り切れのようです。帰るまでに手に入るかなあ…。

「それはそうと、めぐのジャケットを買おう」
「え…」
「これからスコットランド、もっと北の寒い方へ行くんだから。湖水地方でも寒い、寒いって言ってたでしょ?」
「え〜、いいよぉ。」
「ダメ、ダメ!寒くて車おりれなかったら、全然楽しくないじゃない?」
というワケで、駅の側の大きいショッピングモールに入りました。

せっかく買うのだから、日本でも着られるデザインでないとイヤです。そう思うとなかなか良いのがありません。お店を4、5つまわりました。
「上に行ってみよう」
夫はこういう事には熱心です。私1人だったら、面倒だからいいや、ととっくに諦めていたでしょう。
「ああ、あれが良いんじゃない?」
夫が指さしたのは、1つだけ残った黄の色がきれいなジャケット。デザインも良いです。これなら、日本でも着れそうです。
「でも1つしかないね。これ、ちょっと汚れているよ」
裾の辺りが少し黒っぽい…展示されている間に汚れたのでしょう。お店の人に「汚れているので、替えられますか?」と聞いたら「これ1つのみです」との返事。仕方ないですねえ。 どうせこれから旅行で汚れるし、日本でクリーニングすれば落ちるだろう、って事で結局購入することにしました。やはりパッと見て気に入ったモノを買わないとね…。

このジャケットがわりと暖かくて、私はこの先、ほとんど寒い思いをすることがありませんでした。ありがとう>夫。

駐車場に車を取りに行き、そのまま真っ直ぐにタワーホテルへ。やはりかなり離れていて、あのまま歩いて捜そうとしなくて本当に良かったです。 部屋はなかなか広く、B&Bじゃない、ホテルだというのを実感!
「何か、落ち着くねえ。ホテルにこんなに落ちつけるとは」
ホテル好きの夫は嬉しそうでした。さて、そろそろ夕食の時間です。実はこのホテルには駐車場がなく、裏にある一般の駐車場にとめてあるため、繁華街まで出るのはかなり面倒です。(ホテルから駐車場代の援助は出てます。)
「疲れて早く寝たいから、ホテル内で食べる?」
「うん、それで良いよ。」
ホテルのレストランはなかなかキレイで、味もまあまあだったです。ちなみに私の食べたのはラザニア。レストランの横に、ジュースの自動販売機もありました。

食事が終わって部屋に戻り、私はシャワーへ。あがるとすごく暑かったので、
「ジュースが飲みたーい!」
と夫に言いました。夫は「うん」と行って、自動販売機へ行くために部屋を出ました。しかし、戻ってきた夫の手にはジュースはなく…。
「50P入れた途端に、動かなくなって壊れちゃった。…ごめんね」
良いけど、そのままにしてきて、大丈夫なの…?

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