いつもよりゆっくりの9時起床。身支度を整えて、さあ、出発という時に事件発生。私が左足薬指を蜂に刺されたのです。「痛いよ〜」と言いながらも、11時前にチェックアウトして、【ビネンスタッド】にあるメディカルセンターへ行きました。ちゃんとした街になっているのですね<ハウステンボス。治療も終わり、痛む足をひきずりながら、最後の日の観光をすることにしました。
まずは、そこのすぐ近くにあるアクアリントです。ここは造りがちょっと変わっていて、ドアの目の前にはいきなり階段があります。ピラミッド状に階段が建物内に埋め込まれているのです。
「足が痛いのに、いきなり階段かい」
と愚痴りながら上にあがると、下には水の壁で作った迷路がありました。綺麗です。しかしこの足で迷路に迷いながら長い距離を歩きたくなかったので、写真だけ撮りました。そうそう、この建物の壁に描かれている絵はどこかで見たなあ、と思っていたら、バルセロナオリンピックのマスコット「コビー」をデザインした人でした。
次に【ミュージアムスタッド】へ行き、カロヨンシンフォニカへ入りました。ここでは3人の小人たちの紹介で、大小の鐘を組み合わせてメロディーを奏でる、カロヨンの音色を楽しむことが出来ます。15分毎に吹き抜けのカロヨンタワーが賑やかに鳴ります。
しかし正直、私は足が痛かったので、余り集中して見ることが出来ませんでした。
「そろそろお腹空いたねえ」
とホテルヨーロッパに戻り、昼食にしました。今日は朝食を取らなかったので、朝食券を昼食券として使うことにしたのです。
「こちらにどうぞ」
と案内されたのは、昨晩ディナーしたテーブルの近くでした。食事は決まっていて、3千円のハーフコースでした。味はなかなかで、朝食のバイキングも良かったですが、昼食として使った方がお得な気がしました。まあ、観光するので余りホテルに縛られたくはないかも知れませんが。
その後は歩いてパレスハウステンボスへ。今日のメインは、前回観なかったハウステンボス美術館のロートレック展です。本来なら500円ですが、無料チケットをもらったのでタダ。中に入ると、観ている人は1人しかいなくて、じっくりと鑑賞することが出来ました。ロートレックの幼少期の写真もあって背景を理解でき、かなり内容的には良かったと思います。やはり空いているってのは良いですね。
そしてまた壁画の間に行き、じっと座って絵を眺めました。こんなに素晴らしい絵なのに、1分もいないで去っていく人が多いのは、とても残念です。
次に庭園に出て、天気も良いのでベンチでぼ〜っ。夫はうたた寝していました。
蜂に刺された足が痛いため、ゆっくりする1日になりましたが、かえって良かった気がします。
「時間余るねえ。洋上クルーズでもする?」
「それ、良いじゃない!」
というワケで、3時からの観光丸に乗りました。オランダのウィレム三世から徳川幕府へ献上された、日本初の上記帆船「観光丸」を復元した帆船です。クルーズしている時間は約35分。手頃です。
あまり乗る人はいないかなあ、と思っていましたが、意外や意外?、甲板はほどなく観光客で埋まりました。
「これから展帆作業やロープワークのパフォーマンスをお見せしますので、前の方にお集まりください」
ちょうど前にいた私たちは、間近でマストに登る様子などが楽しめました。海を見ているだけじゃ飽きるかと思いましたが、いろいろやってくれますね。特に、ロープのほどけにくい結び方や、いっぺんにいくつもの結び目を作るやり方には、感動しました。
「たくさんロープを用意していますので、ご希望の方にはお教えします」
私はやりたかったのですが、夫が「いいよ(やめよう)」というので、諦めました。楽しそうだったのにな〜。
甲板の後ろに行き、ベンチに座って海を眺めました。もう船は戻り始めていて、ハウステンボスがだんだん近づいていました。
そろそろお土産を買わないといけません。
船から降りるとバスに乗り、【ニュースタッド】のチョコレートハウスに行きました。扉を開けると甘い香りが漂っています。そう、ここはチョコレートの滝まであるのです。喫茶ではチョコレートフォンデュがメニューにあり、非常に心惹かれたのですが、ぐっと我慢し、おとなしくお土産だけ買いました。美味しそうだったんですけどねえ、じゅるじゅるじゅる。
そのまま歩いて【ビネンスタッド】まで戻り、ワールドバザールで、自宅用と実家用にソーセージとチーズを買いました。これがとても美味しくて、実家でも好評でした。ちょっと値段は張りますが、お勧めです。
「ご飯食べておかないとね…」
と、ちょっと早かったのですが、初日にお昼を食べた【スパーケンブルグ】のスヘーベニンゲンで、お刺身やお鍋がセットになった定食を食べることにしました。
「これ食べたら、ホテルから荷物を取ってきて、6時15分の高速船に乗るだけ」
「もう終わりかあ…あああー」
ハウステンボス。普通のテーマパークとはまた違った感じで、とても良かったです。ホテルも本当に超一流でしたし。もう帰ってしまうなんて、淋しいです。
「6時20分のドムトールンの点灯が船から見えるかな」
「どうだろうねえ」
そして6時15分。高速船は半分ほどのお客さんを乗せて、時間きっかりに出発しました。とても速かったため、あっという間にハウステンボスは見えなくなり、ドムトールンもすぐに分からなくなりました。ああ…。
ハウステンボスは、また必ず来たいテーマパークでした。


