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朝。起きて真っ先に行ったのは、ホテル内にある『レース・フォー・アトランティス』です。私がラスベガス1気に入っているアトラクションです。昨日既にセット・チケットも購入済みなので、すたすた入ります。
すたすた…って、誰もいないじゃないの!時間は10時、にも関わらず、いるのは係の人だけ。時間合わせで待っている間に家族連れが1組来ましたが、でもそれだけです。
「人気ないのかな〜」「なくなっちゃったらイヤだな〜」
まあ、混まずにすぐ入れるのは、良いんですけどね。ここは3Dのライドで、まあユニバーサルスタジオのバック・トゥ・ザ・フューチャー・ライドの3D版です。でもね、映像がめちゃくちゃ綺麗なんですよー。前回来た時も思わず泣けてしまったのですが、今回も泣けました。ううう。
お昼は11時のオープンを待って、ホテルのフォーラムショップ内の『スパーゴ』で食べました。いつも大混雑で、予約なしではなかなか入れないレストランです。私たちは本日2組目のお客さんでした。
「このオープンカフェみたいなテーブルで食べるのが夢だったの♪」
料理も相変わらずグッドです。
食事を終え、次の目的は、ベラージオのアートギャラリーです。
「車で行く?」
「隣のホテルよ?歩いて行きましょ」
本当は、すぐに外に出たいくらい、冷房で体が冷え切っていたのです。で、カジノの中を歩いていてもどこがどこやら方向が分からないので、すぐ近くの出口から外に出ました。
「はー、体がぬくい」
と思ったのも束の間。すぐに暑さにあえぐ私たち。隣と言ってもどでかいホテル、そう簡単には行けないのです。
「熱いよー」<既に「暑い」ではない。
余りの暑さに言葉少な。歩道橋を渡ってベラージオに続くショッピングエリアに入った時は、心底ホッとしました。ああ、暑かった。
「このホテルって18才未満の館内立ち入りを禁止してるんだよね」
「へー、そうなんだ。あ、ホントだ、看板がある」
でもこれ、きっと誰も見てないでしょうねえ。実際、子どももいっぱいいましたし。
ようやくアートギャラリーを見付けると、そこには長蛇の列が。私たちも横のカウンターに並んでチケットを買いました。(こちらは余り並んでいませんでした。)
「時間指定されてる…1時45分だって」
「まだ12時過ぎよ」
1時間以上ここでぷらぷら待っていても仕方ないので、いったんホテルに車を取りに戻ることにしました。もちろんまた外を歩いて。これがまた、暑かった。
「で、次どこに行くの?」
「ルクソー行こうか、前に泊まったから懐かしいじゃない?」
というワケで、ピラミッドで有名なルクソーに向かうことにしました。
ところが、まあ、ストリップの混んでいること。ルクソーは端の方にあるホテルなので、行くのも大変です。しかもむちゃくちゃ暑いし。ようやくルクソーに着くと、駐車場はやはりホテルの裏。以前に泊まった時は宿泊客だったせいか、入り口のすぐそばに停められたんですが。
ルクソーの駐車場がまた混んでいて、停めるのに苦労しました。外は殺人的に暑いので、皆屋根付きの駐車場に停めようとしているのですね。場所を探してうろつく車が何台もありました。(その内の1台が私たち。)
「そういえば、前はホテルの裏って来なかったね」
ホテルに続く通路の途中にプールがありました。結構泳いでいるものですねえ。
ピラミッドの中に入ると、そこには懐かしい光景が。あれから1年半も経っているなんて、とても信じられません。
「喉乾いたから、コーラ買おう」
とレジに並んでいる時にふと時計を見ると、既に1時10分。渋滞や駐車場への距離を考えると、そろそろ戻らないと行けません。
「ひえ〜、来たばっかりなのにぃ」
ぐるっと慌ただしくルクソーの中を見て、急いで車に戻りました。きゃー、間に合わないよぉ〜!
車に戻り、ストリップに出ると後20分。しかし道路は相変わらず混んでいます。
「時間に間に合わなかったらどうなるんだろう?入れてくれないのかな?」
「金払ってるんだから、そんなことはないだろう?」
うーん、うーん、心配です。しかもベラージオに車を停めるのは初めて、どこが駐車場か、駐車場からどう行くのかも分からないのです。もし駐車場への入り口を逃して、また戻ってきてなんてやっていたら…ああああ。
ベラージオの前に着いた時点で既に45分、指定の時間です。
「あ、駐車場あれじゃない?」
向かって左のところに道がありました。あっているか分かりませんが、とにかく入ります。
「当たった!ここだ!」
珍しいことにベラージオの駐車場はホテルの裏ではなく、横にありました。しかも建物入り口へ近い場所に停めていた車がちょうど出て、私たちは入れ替わりにすぐ停めることが出来ました。
「急げ〜っ」
ぜーぜー、アートギャラリー前に着いたのは1時50分。5分過ぎてますが、許される範囲でしょう。入り口前の列に並びました。入場制限しているようです。
「ねえ、ねえ」
ようやく息が落ち着いた頃に、夫が言いました。
「前の人のチケット、時間が1時指定になってる」
何ですと〜?…ホントだ。
「結構いい加減だねえ、早すぎなきゃ、良いんじゃないの?」
むむむむ、時間指定している意味、ナシ。まあ、そのおかげで助かりましたが。
これどうぞ、とスーツの男性に手渡されたのは、黒い50センチくらいの棒です。スイッチが付いていて、押して先を耳に当てると、解説が始まりました。ヘッドホンタイプの解説は多いですが、こういうのは珍しいですね。
ふと横にある看板を見ると、このアートギャラリー、明日は休業のようです。
「良かったねー、今日じゃなくて」
「んー、これ、明日だけじゃないね。明日から休業みたいだよ」
「ホントだ。改装かな?」
「いつまでとは書いてないねえ??」
※この3日後に分かった事実:実はMGM 社がベラージオを買収したため、即刻アートギャラリー閉鎖、絵画は売却されるらしいとのこと。私たちが見た、あれが最後だったんですね。
ようやく私たちの番になり、中に入ることが出来ました。入場制限していた割には人が多いですが、まあ説明を聞いている内に1番前で見ることが出来ます。ピカソ、セザンヌ、ゴッホ、ルノアール、モネと有名な画家が揃っているのですが、絵自体は余り有名なモノはありません。しかも部屋は2つ、余り数もありません。
それでも充分に満足出来たのは、説明が充実していたから、かな<英語でしたが。1時間近くかけてじっくりと見て、結構疲れました。
「ずっと立っていたから疲れたねー」
「ちょっと休憩しよう」
と近くの喫茶でお茶、というかアイスクリーム、パフェを食べました。元気が出たところで、次のホテル巡りに出発。
ベニスをテーマにしたホテル、ベネシアンに行きました。
ここで1番驚いたのは、セルフ・パーキングから全くカジノを通らずにショッピングセンターに行けること!カジノをさせるのが目的のラスベガスのホテルで、これは非常に珍しいと思います。しかも駐車場から渡り廊下みたいのがあって(ここが死ぬほど暑かった)、すぐに建物に入れるのです。
「水の匂いがするね〜」
このショッピングセンターには人工の水路があって、それにはお洒落な橋がかかり、何とゴンドラが通っているのです。皆、水の近くにすずなりになって見ているので、ゴンドラに乗っている人は結構恥ずかしいかも?
あとここの天井の空。パリスのショッピングエリアもこれだったんですが、これってシーザーズパレスのフォーラムショップの真似?になるのかな。建物内に疑似町を作るとこうなるのは仕方ないのかも知れませんが、「おお、ここも」という感じでした。
「外にあるゴンドラも見たい」
と出口に向かうと、ロビーの天井を覆い尽くす本場のフレスコ手法による宗教画を発見!これがすごい迫力です。写真におさめようと試みましたが、全く入らず諦めました。
外は相変わらず暑かったのですが、建物の外にも運河があり、ゴンドラが停められていました。ここは余り遊べるアトラクションはありませんが、造りが良く出来ているので、それだけでも楽しめます。
続いて向かったのは、サーカスサーカスです。ここは新しいホテルではないのですが、以前来た時に全く立ち寄らなかったので、今回行ってみることにしました。無料のサーカスが自慢とのこと、楽しみです。
「何だ、このごちゃごちゃした駐車場は」
正面に看板があったのでそこから入ったのですが、いったん横道に出されます。またその時に曲がりたい車と鉢合わせで、すっと入ることが出来ません。セルフ・パーキングは他と違わず裏にあるのですが、ちょうど裏には車がぎっしり停まっていて、狭い通路を通って先へ。すると分かりにくいのですが、ピンクの駐車用ビルがあります。
「増築に増築を重ねてごちゃごちゃになったという感じだねえ」
「団体バスが来てるよ、何台も」
駐車用ビルはラスベガスには珍しく狭くて、古いせいか余り綺麗ではありません。掃除が余り行き届いていないような。でも駐車場の中は車でいっぱいです。ようやく停める場所を見付けて、エレベーターで1階に下り、裏の入口からホテルに入ると。
「何、この人の多さは…」
すごくたくさんの人があちこちにたむろしています。そして何故か、通路という通路、階段という階段にごろんと座っているのです。中には横になっている人もいます。いくらカーペットとはいえ、床に座っている人を、他のホテルで見たことはありません。
レストランやビュッフェは、食事時間ではないというのに、長蛇の列。サーカスというテーマのせいか家族連れが多くて、子どもの数が多いです。
「とにかく無料のサーカスというのに行ってみよう」
案内を頼りにカジノの中央に行き、吹き抜けになっている2階に上がりました。そこでまたビックリ。そこは遊園地のゲーム場(ボールを投げて当たるとぬいぐるみが貰えるといった類の)になっていて、前に進めないほど人がぎっしり。
「ひゃー、何なの、ここは〜??」
余り出来は良くなさそうだけれど、とにかく大きい縫いぐるみを抱えて歩く人、多し。もう圧倒されっぱなしです。
「あ、ここでサーカスするんじゃない?」
中2階に空中ブランコの網がありました。ぎっしり人が座っていましたが、座席もあります。
「何時からあるの?」
ちょうどスケジュール表が壁に貼ってあったので、調べてみました。運悪く終わったばかり、次は2時間後のようです。他の時間は毎時間やっているのに、この時間だけありません。夜中の12時までやっているので、今が中休み時間なのでしょうね。
「良いよ、もう帰ろうよ」
夫はこの雰囲気が苦手なようです。
「ごちゃごちゃしてて、ヤダ」
再び人をかき分け、駐車場の方へ向かいました。
「あ、アドベンチャードームも見ていこうよ」
「それって車から見えてピンクの建物?」
「そうそう。世界最大の室内アドベンチャーランドとして有名なんだってよ」
中に入ると、室内所狭しと絶叫コースター、パイレーツ、その他アトラクションが並んでいました。ここもすごい人で、似顔絵書きや名前をカラフルな文字にしてくれる出店にすら、人だかりが出来ています。
「良いよ、もう帰ろうよ」
10歩入ったところで、夫から退去命令。駐車場に戻ることにしました。
「何か、むちゃくちゃすごい庶民派パワーのホテルだったねえ」
車に戻ってからも、圧倒の余韻にひたる私たちでした。
「ところでさー、お金ないんだけど」
え、昨日、飛行場でおろしたばかりなのに??んー、でもアトラクション代、食事代といろいろかかってますか。
「じゃあ、おろさなきゃね。お金はカジノでいくらでもおろせるんじゃない?」
…しかし、銀行カード受け付けず。クレジットカードならおろせるみたいですが。
「どっかにウェルズファーゴのATMないかなあ?」
「あ、私見たよ!…え〜と、確かヒルトン行くときに、遠くのビルの1番上にウェルズファーゴのマークがあったはず」
「それってどのへん?ATMあるの?ただの看板じゃなくて?」
行ってみたワケじゃないので、自信はないですが…。
とにかく行ってみよう、とストリップから1本入った道に入りました。1本入るだけで、車はガラガラです。
「あ〜、あった!あれかあ。うん、確かにウェルズファーゴのマークだ」
遠くと言っても、ストリップの端まで行くほどの距離じゃないところに、そのビルはありました。オフィス街らしく、お店もやってなければ、歩いている人もいません。ぐるっと回ってそのビルの下に行くと、ウェルズファーゴビルディングと書いてありました。
「やっぱりウェルズファーゴだあ。支店かな。本店だったりして」
「それより、ATMはあるの?…あ、あった!」
入り口に申し訳程度にATMがありました。駐車場はガラガラなので、適当に停めます。
「じゃあ、おろしてくるね」
見ていると、私たちの後から車が2台来て、やはりATMに向かっていました。地元の人でしょうか。
「さ〜て、これからどうしようか」
「早いけどご飯は?暗くなる前に食べちゃえば、暗くなってからの時間が有効に使えるよ」
陽が落ちるのが遅いので、夜景を楽しむには8時過ぎを待たないといけないのです。
「何が食べたい?」「ステーキかな」「じゃあ、あそこ行こうか?ニューヨーク・ニューヨークの前にあったレストラン」ストリップを運転中にチェック済みでした。「良いんじゃない」というワケで、ニューヨーク・ニューヨークの駐車場に車を停めて、ストリップを渡り反対側に行きました。
「あー、ホントになくなっているねえ、レストラン」
これはオールスター・カフェのお話。前回入った時もガラガラで、こんなんで大丈夫なのかなあと思っていたのですが、案の定つぶれました。今は、跡形もありません。
「ここもなくなってるよ、土産屋さんしかない」
これはワールド・オブ・コカコーラのアトラクション。エスカレーターの上で閉鎖されていました。前回来た時に入ったのですが、コーラ飲み放題で面白かったし、結構お客さんもいたんですけど。
「移り変わりが激しいね…」
ところでステーキ屋さん、時間が早いためか、まだやっていませんでした。
「ステーキ屋ならどこでもあるよ。ニューヨーク・ニューヨークで食べよう」
仕方なく戻ることに。信号を待って反対側に渡り、ホテルの方へ歩いていると、横から車が来て、無理矢理ストリップに回り込もうとしました。
「あ、ぶつかる」
と思ったら、やはりガガガガガッと激しい音がして、部品が落ちるのが見えました。ぶつけられた車は信号待ちで停まっていただけ、ひどい災難です。
「××××××××××!!!」
「××××××××!!」
よく分かりませんが、言い合いになりました。そりゃ、怒りますよねえ、普通。
「初めて間近で事故を見ちゃったよ。急いでいるのは分かるけど、無理してぶつけたら余計に時間がかかるのにねえ」
ところでニューヨーク・ニューヨークのステーキ屋さん。「予約が必要です」の一言で断られてしまいました。ガガン。
車に戻って、再び夕食の相談です。
「あ〜、あそこは?ずっと先にあったロブスターのお店。ローズウッドだっけ?」
「ステーキじゃないじゃん。ま、アメリカだから、ステーキもあるか」
混んでいるストリップをストラトスフィア方面に向けて走ります。それにしても混んでますねー。
「あ、事故だよ」
見ると、反対側を向いちゃってる車が1台。これで余計に混んでいたワケです。
「旅行先で事故りたくないよな。安全運転、安全運転」
駐車場が分からず、何度かぐるぐるしてしまいましたが、何とかローズウッドに着きました。
「いらっしゃいませ」
「予約ないんですけど、良いですか」
奥のテーブルに案内されました。ほぼ満席状態です。オーダーしたのは、時価のロブスター(ステーキはどっか行っちゃいました)。パンは美味しいし、サラダもグッド。肝心のロブスターは、どどんと一匹!爪も大きくて、いっぱい詰まってます。
「披露宴に出てくる料理みたいね。でもそれより断然大きいけど」
しかし日本と違って親切に切って置いたりはしてくれてないので、食べるのが大変です。
「うむむ…」
ふと何気に時計を見ると、8時半を回っていました。
「きゃー、8時半過ぎてる!!」
「嘘っ!?」
夜は後少ししか残っていません。8時にはストラトスフィアに上っていようと思ったのに…気が付いたら随分と時間を取っていたようです。
「時間ないので、すぐチェックお願いします」
「かしこまりました!」
ここのウェイターさんはてきぱきと動きが良いので、すぐにテーブルを立つことが出来ました。
「お客様、これをどうぞ」
と渡されたのは、1輪のバラ。名前がローズウッドだからでしょうか、ちょっと洒落てますね。
レストランを出て、ストラトスフィアに直行です。以前ここのタワーから見た夜景にめちゃくちゃ感動したので、ここははずせません。
「きゃー、並んでるよぉ」
展望台に上がるエレベーターの前に列…ああ、やっぱりもっと早く来たかった。チケットを買って並びます。ようやく展望台に上がると、
「屋内からの眺めは良いから、屋外よ!」
とすぐに階段で上へ。すごく風が強くて、吹き飛ばされそうです。夫は念願の写真を何枚か撮りました。(余り上手く撮れてませんでした…ははは。)一周してみたところで、屋内に入り、ベンチに座って夜景を眺めました。
「な〜んかさ、前みたいな感動がないねー」
「うん、もっとキレイだった気がしたんだけど…」
やはり2度目だから、でしょうか。
「ストリップ、めちゃくちゃ混んでるねえ」
こうやって上から眺めていると、車が詰まって全然進んでないのがよく分かります。
「1本入ったホテルの裏の道路は空いているみたいだけど、いまいち入り方が分からないしなあ」
「もう10時過ぎでしょ。今から下りて、駐車場行って、そこからストリップ走ってホテルに車停めて、ベラージオの噴水ショーに間に合うかしら。30分に1回なんでしょ。私、2つくらい見たかったんだけど」
実は私が今回1番楽しみにしていたのは、この噴水ショー。毎回曲目が違うらしく、今大人気の無料ショーなのです。
「とにかく頑張って行ってみよう」
ストラトスフィアの駐車場を出たのが10時40分、噴水ショーは12時までです。本当にレストランに時間を取られたのが、悔やまれます。
「あれ、あのタクシーはきっとホテルの裏の道に行くんじゃないか?ついていってみようか」
ストリップでは埒があかない。夫は賭けに出ました。
「良いよぉ〜、夫の好きにして」
ストリップ方面とは逆の方向に車を走らせました。間違っていたら、とんでもないところに出てしまいます。タクシーについていくと、果たして!ホテル裏の道に出ました!!もちろんガラガラです。
「やった、こうでなくちゃね♪」
セルフ・パーキングはホテルの裏側にあるため、こちらから行った方が停めるのも早いのです。何と、シーザーズパレスに5分でついちゃいました。新記録です。
「急げば、11時のショーに間に合うぞ!」
車にはもう戻らないので、慌てて荷物を取って、車をおりました。駐車場から正面入り口までがまた遠いのです。さらにそこから道路をまたいでベラージオに行かないといけません。昼間通った道ですが、これがまた遠くて…息が切れるほどに走り続けました。
ベラージオの前に着いたのは、ぎりぎり11時。既にコモ湖の周りには人がいっぱいでした。ぜーぜー。
「もう少し真ん中の方に行こう」
と歩いている内に、BGMが鳴り、水と光のショーが始まりました。音楽はカンツォーネのようでした。5分ほどで終わり、さ〜っと人がはけました。
「1番前じゃないから、よく見えなかった〜」
「よく見えなかったかあ。まあ、次のも待って見よう」
真ん中の1番前を陣取りました。そこに放送。
「今、15分後にやるって言ってたよね?」
「うん。今日は30分ごとじゃないのかも」
連休中だからでしょうか。わ〜い♪だとしたら、あと3つは見れます。
11時15分、次のショーが始まりました。曲は題名は知りませんが、ライオネル・リッチーの曲でした。
音楽に合わせ、噴水は様々な動きを見せます。高さはもちろん、ひねったり、水の量が変わったり。その噴水がライトアップされて光り輝く水柱となり、もう目を見張る美しさです。本当にこの噴水ショーは素晴らしいっ!
「すごい良かったー!」
「キレイだったねえ。もう1つ見ていく?」
曲はだいたい5分弱、15分ごとなので、10分も待っていれば次のショーが始まります。
「見よう、見よう!」
でも私たちのようなのはまれで、皆1つ見ては満足して帰っているようでした。
ガシャン!音に驚いて見ると、コモ湖前の外灯が割られたところでした。通りすがりの酔っぱらった?若者のグループの1人が、悪戯してペットボトルを投げつけたようです。それが運悪く当たり、電球とガラスが割れたのです。
「ひどいことするね〜」
若者達は笑いながら行ってしまいました。1つだけ消えてしまった外灯が悲しいです。ところが連絡があったのか、5分後には、修理する人が到着。次のショーが始まるまでに直していきました。アメリカにしてはえらい迅速な仕事振りに、感心です。
11時半からのショーは、曲がクラシックでした。これも素敵でしたが、私はライオネル・リッチーの曲が気に入りました。音楽の盛り上がりに合わせて動く噴水が実に生き生きしていました。
「満足した?」
「満足した」
「じゃあ、帰ろうか」
あー、これでラスベガスもさよならですね。
「寝る前にペペロンがしたい」
ペペロンというのはスロットマシンのことで、夫にはスロットの音がこう聞こえるらしいです。
「え〜、じゃあ、10ドルだけね」
「それじゃ少ないよぉ」
「んー…じゃあ、20ドル」
見ていてもつまらないので、私も20ドルやってみることにしました。1ドルマシンでやったせいか、夫は3分持たずにゼロ。
「もうなくなっちゃったの?!」
私は10枚ほどコインがまだあったので、スロットを換えてまた始めました。その間、夫は見ているだけ。残りが5枚ほどになったので、もったいなくて賭けるのを1枚にしました。
「せこいぞー、3枚ずつ賭けろよー」
「良いのよ、私は長く遊びたいの」
と言ったところで、数字が並びました。40倍。ジャラジャラジャラ…。
「換金する!」
「え、それで遊ばないの?」
「良いの、私は損したくないの」<長く遊びたいんじゃなかったのか
45ドルになり、夫の分もカバーして5ドルの儲けになりました。
「プラマエゼロで良いから、この5ドルで遊べば?」
「わ〜い♪」
しかしやはり1分持たない夫…<ギャンブルの才能無さ過ぎ?「もっとペペロンしたい〜」と言う夫を抑えて部屋に上がりました。


