過去日記 : 東京は若者のための町

日本に着いた翌日、娘を連れて繁華街へ行きました。駅前にあったステージの上には雪だるまが2つ置かれていて、自由に触れるようになっています。娘は雪未体験です。
「記念撮影しようよ」
ちょうど男の子が写真を撮っているところだったので、順番ねと娘に言い聞かせ、横で男の子が終わるのを待っていました。すると、写真を撮りおわった男の子が名残惜しそうに雪だるまを触っているところに、女子高校生と思しき数名がキャアキャア言いながらステージ横にあった階段は使わずに、正面からいきなり上ってきました。あーだこーだ賑やかに話ながら、交代で携帯を使い記念撮影。私たちは彼女たちが終わるのを待ってから写真を撮りました。
「周りが見えてないんだね…」
「若いし、友だちと一緒だから仕方ないかもね」

その後、別のモールに移動し、ある遊戯施設の1周年記念で来ていた人気キャラクターの着ぐるみを見付けました。
「写真撮るー!」
と娘が言うので近付いたところ、小さい子達に混じって、これまた女子中学生と思しき数名がキャアキャア言いながら着ぐるみにまとわりついていました。「足あげてよー」「きゃー、可愛いっっ」「(覗き穴となると思われる場所を覗き込み)見て、見て、ほらー」「うわー、ホントだ!」「目、あったよ、今」「え、うそうそ」など。着ぐるみは正面定まらぬ感じでぐるぐると回り、子ども達も記念撮影が出来ません。
「お手柔らかにお願いします…」
付き添いの人が声をかけていましたが、少女達には全く届いていませんでした。
子ども達が写真を撮ろうと待っているのだから、もう少し気遣ってくれれば良いのに。

この1週間後、東京ディズニーランドでも同じような光景に遭遇し、とても驚きました。入り口を入ってすぐのところに、人気のキャラクターが何人かいたのですが、どこも無秩序の人だかり。順番など全くなく、後から来た人でも隙をついて横に並び「写真撮らせて下さい〜」とお願いして記念撮影です。
「プルートと写真撮る〜」
と言う娘を連れてそばに行きましたが、どうしていいか分からない状態。しかしそんな様子に気付いたのか、娘が小さかったからか、プルートから娘に両手を差し出してくれました。ハグをして、速攻写真を撮って退散しようとしたところ、私がカメラを構えているのに、プルートの横に無理矢理並んで写真を撮ろうとする人が左右に1組ずつ。普通、写らないように避けませんか?
プルートもさりげなく離れるようにという仕草をしてくれたのですが、全く無視。仕方ないので、そのまま写真を撮りました。もう余りの無秩序にビックリです。

話は撮影から離れ、里帰り後、初めて電車に乗りこんだ時のこと。夫は娘を抱っこしていたので、ドアからパッと目についた空いている席に座るように言ったところ、反対側から来た20代半ばくらいの男性と鉢合わせになりました。一瞬、夫が躊躇した隙にすかさず男性は座ってしまい、見ていた私はちょっと唖然。アメリカでは小さい子を抱っこしている時に席を譲られなかったことはありません。(もっとも余り電車に乗ることはないので、そういう経験自体もとても少ないのですが。)
「まあ仕方ないよ」
優先席が空いていたので、夫と娘を座らせ、私はドア口に立ちました。ふと見るとその男性、なんとたった1駅で降りて行くではありませんか。1駅なのに座らなくても…と思った私は、傲慢でしょうか。

「東京は若者のための町、しかも若い女の子を中心に世の中は回っているから」
と夫が言いました。確かにそうかも知れない、とつくづく思いました。

私が独身の頃、気遣いがどれだけ出来ていると周りの人が思ったか分かりません。上記の出来事は里帰りしてすぐの1〜2日で起こったので、やはり東京は…と思いましたが、その後、配慮をして下さる方にもたくさん会いました。座席で言えば、バスで2回(その内1回は旅行者らしき外国人でしたが)、電車で1回(抱っこしている夫が席で気を遣いたくないため、いつもドア口に立っていたので、余り機会は増えませんでした)。トイレで娘を先にしてくれた方もいたし、必ずしも子どもに優しくない人ばかりではないと分かっています。
そんな諸々を考えても、東京は若者のための町だと実感しています。



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2008/01/07 | EDIT
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コメント

これが日本の質の低下なのだと思います。
私も帰る度に一般的に感じる人間の質の低下には心を痛めます。ですが、反対に、これはこういう日常の小さな事柄に言及されずに育った結果でもあるのだと思い、親として自らを反省する機会にもしています。こういうバカな若者が増えないように、人の痛みに膝を折れるように、どうぞペコちゃんをしっかり育てて下さいね。私も頑張りますぞー!

Posted by lizzyco at 2008年01月08日 03:58

>リジィ子さん
やはり質の低下、感じてしまいますよねー…自分がどれだけ質が高いんだ、というのは棚上げにして。
今回、娘の遊び場を通して、素敵な親御さんにはたくさん会いました。
こういう親御さんに育てられたお子さん達はきっと気遣いと思いやりを持てるようになるだろうと思いました。
私も頑張らないといけませんね。

Posted by 原麻めぐみ at 2008年01月08日 07:16
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